「甘え下手」の40代独女。でも、年下男性のヒトコトで…
「長く恋愛から離れていたせいで、男性に上手く甘えられない」
こんなアラフォー女性の悩みは、「気になる男性といても素を出せない」というものでした。
仕事やプライベートではしっかり舵取りのできる彼女は、男性の前でも「ちゃんとした自分」を崩せずにいましたが、そんな彼女の心を解放したのは、年下男子の「そんなギャップが好き」という言葉。
「こんな自分でもいいんだ」と思えたことで、彼女はようやく恋の一歩を踏み出します。
「甘え下手」を克服した彼女について、恋愛相談家の視点からお話します。
【恋愛ファイル003】「甘えたい自分を受け入れられない」
「40代まで、仕事と趣味に生きてきました。お付き合いする男性はいても、自分の都合を優先させる恋愛ばかりしていて、長続きした試しがありません。
ここ数年は一人でいたけど、気がつけば立派な「おひとりさま」状態でいる自分に気づき、焦りを覚えました。
でも、恋愛を楽しみたいと思っても、気になる年下の同僚に上手く甘えることができず、つい会社のように先に立って動いてしまいます。
動くと言っても、実際は料理の腕も下手だし、気の利いたプレゼントを選ぶのも難しくて・・・。
普通の女性のように甘えてみたい、男性に頼りたいと思っても、そんな自分はかっこ悪いと思うと許せなくて、彼にもつい強がってしまいます。
先日、『こんな女じゃモテないね』と言ったところ、彼から『そのギャップがいい』と言われました。
すごく嬉しくて、こんな自分でもいいんだと認めてくれる彼のことを信頼できるようになりました。
私は無事に「おひとりさま」を終わらせることができるでしょうか?」(40歳/営業)
「甘え下手」は強さではなく脆さ
普段から、皆で集まるときは率先してお店を決めて予約してくれたり、仕事で残業しても次の日は朝早くから遊びに出かけたりとアクティブな彼女ですが、その姿からは「自立した40代」という力強さが感じられました。
男性と過ごすことがあっても、甘い雰囲気より「体育会系のノリに近い」時間になってしまうことが、以前からの悩み。
職場で気になる年下の男性がいても、誘った先の居酒屋では仕事か趣味の話ばかり、「今度一人で北海道に旅行してくるよ」など、色気のない話題ばかりだったと言います。
たまには、可愛らしく男性に甘えてみたい。
彼にエスコートしてもらいたい、肩にもたれかかってみたい、と思っても、そんな自分を想像したら「気持ち悪い」と思ってしまい、つい最後まで隙を見せることができない。
彼女は、「自分は強いせいで甘え下手なんだ」と思っていましたが、実際は「男性に甘えたいと思う脆い自分」を認めるのが怖かったのです。
「どうして普通に手をつなげるの?何て言うの?」
と彼女に尋ねられたとき、
「そんなの簡単、何も言わずにただ手を伸ばせばいいだけ。
つなぎたいんだと思えば男性は応えてくれるよ」
と答えた私に、彼女は「そんなことしたら引かれないかな」と頭を抱えました。
ですが、彼が見たいのは、そんな彼女。
だから、ドライブデートで失敗した手作りのお弁当を持ってきた彼女が「こんなお弁当食べられないでしょう。どこかで買っていこう」と言い、「こんな女じゃモテないよね」と苦笑いしたとき、
「そのギャップがいいんです。そのお弁当を食べたい。次もお願いします」
ときっぱり答え、彼女の手を握りました。
つまずいたときは代わりの案を出してさっさと進むのが普段の自分。
でも、本当は「次はもっと上手に作るから」と言いたかった彼女。
口にできないのは、そんな自分は「男性に媚を売っている」と感じてしまうから。
彼はそんな彼女の気持ちに気づき、先に手を伸ばすことで、彼女を安心させようとしました。
そんなあなたでいいんだよ、と。
彼女は彼の行動に驚きましたが、受け止めてもらえたことが嬉しくて思わず涙が出た、と言いました。
やっと、「ありがとう。次はもっと頑張るよ」と言えたとき、彼女は彼を信頼している自分に気が付きます。
「素を出せる」とは、「こうしたい」と言えること。
そしてその気持ちを受け止めてもらえること。
「甘え下手」なのは、素を出せる信頼感を自分から持つことが怖かったからなのですね。
「どんな自分でも大丈夫」という自信を持つ
現在も、彼女は年下男子の彼と良い雰囲気で関係を続けています。
いまだ告白に至っていないのは、「美味しいお弁当を作れていないから」だそうです。
彼のために何かを頑張る自分、それは彼の好意に素直に甘えることができるから。
彼の好意とは、「どんなあなたでも大丈夫」という信頼です。
いつか、彼が笑顔で自分の作ったお弁当を食べてくれる日のために。
照れくさそうに話してくれる彼女は本当に幸せそうで、以前より恋の話が増えたことも嬉しく思います。
「甘え下手」から「誰かのために頑張る自分」へ、素敵な変身を遂げた彼女は、きっと「おひとりさま」にピリオドを打てる日も近いでしょう。
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