更年期の不調は「具体的に言語化」することでどんどんよくなります!【更年期あかるい相談室】#9

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青年期、壮年期などと同じような時期の呼び方として、女性の閉経の前後5年を更年期と呼びます。

日本人の閉経の平均は50歳のため、45~55歳は更年期にあたる人が多数。この時期に女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、更年期障害と呼ばれる状態に至る人もいます。

今回は、オトナサローネ主治医・新見正則先生と一緒に活動している薬剤師の笹森有起先生からのお返事です。

【更年期あかるい相談室】#9

Q・定期的に気力が低下します。こんな日々がこれからずっと続くのでしょうか?

こんにちは。私はまだ閉経までは少し時間がありそうな年齢なのに、定期的に気力が低下することに悩んでいます。

 

45歳から漢方薬局にかかって漢方薬(加味逍遙散)を飲んでいるほか、この1年は薬局ですすめていただいたサプリメント(エクオール)も飲んでいます。また、身体を動かすため44歳から合気道を習い始めていて、月に1回は鍼灸・整体でのメンテナンスもしています。

 

薬局では気力低下と生理周期の関連を言われましたが、低下するときもあればしないときもあって、あまり関連が見出せません。でも、なんとなく周期的な浮き沈みがあるようには感じていて、いまやっていること以上に有効な予防法を知りたいです。

 

気力が低下すると起き上がることがおっくうになり、家の中が荒れたり、友達との約束にも行きたくなくなってキャンセルしたり、週末は布団につっぷしてうじうじとネガティブなことを考えてしまいます。そんな自分もいやで、こんな更年期障害があと何年続くのか不安になります。

 

(あやのさん・47歳 更年期症状の度合い/とてもつらく、耐え難いと感じることがある)

 

A・今回は薬剤師の笹森先生からの回答です。その不調の内容、言葉にしてみてください!

 

あやのさん、こんにちは。突然の登場を失礼します。ずっと漢方薬局にかかられているとのことですので、今回はオンライン漢方薬局「+kampo(プラス漢方)」代表取締役薬剤師の笹森有起がお返事します。

 

まず、あやのさんは周期性を把握している点が素晴らしいと思いました。このように不調の周期性を把握しようと努力している女性は結構いらして、大半がずぼらでいい加減なぼくたち男性からすると、ちゃんと身体と向かい合っていて女性はすごいなって感じます。月経周期という、女性特有の不調と根気強く付き合ってきているからこそできることなのでしょうね。

 

さて、女性の不調は、月経前のPMSであるかどうかがひとつのポイントです。必ずしもすべての月経で不調が起きなくても、ある程度月経リズムと関連があるのならば、それはやっぱりPMSかもしれません。

 

また、仕事のしすぎ、家族関係など、解決されずに何度も何度も問題として浮上してくるものがあれば、それも原因として疑えます。

 

主訴をどんどん挙げたら、それを具体的にしていってください。必ずメモをとって

前述の通り、私はオンライン漢方薬局の「+kampo(プラス漢方)」で漢方をセレクトするサポートを行っています。オンラインチャットでコミュニケーションをとり、主治医ならぬ主事薬剤師として主訴を深掘りしていきます。

 

ここでの経験から、皆さんにやっていただくときっといい対策をお伝えしますね。

 

まず、PMSであれ何であれ、辛いことをどんどん挙げていってください。疲れる、イライラするなどの主訴を困っている順に具体的に挙げていきます。このとき、必ずメモをとってくださいね。

 

ひととおり挙がったら、続いてその困りごとをより具体的に深堀りします。

 

たとえば、典型的なご相談の一つが「倦怠感が抜けない」、だるい、疲れがたまるという内容です。

 

これをもう一段階深堀りすると、朝がめちゃくちゃだるい、日中に活動量が減る、夜になると疲れがどっと出る、終日まったくやる気が起きないなどと、具体的な時間帯やきっかけと、症状が出てくると思います。

 

この具体的な不調の抽出が結構重要です。併せて、それ以外の症状に何があるかも意識してみてください。

 

どの症状を「治したい」のか、具体的にターゲットを意識すればするほど治ります!

漢方は穏やかにゆっくり効いていくため、治っているかどうかの判定がしにくいんです。最初に自分がどこで不調になっているのかを意識していただくことで、漢方を飲んでその症状が治っていくのか、変化がないのかを把握できます。変化がない場合は処方を変えればいいのです。効く手ごたえもなく漫然と飲んでも時間とお金のムダです。ぼくたちはその合理化のお手伝いをしています。

 

なるべく細かく症状のフラグを立てていくことがとても重要なんです。これはオンラインだからこそできることなのですが、そもそも慢性的に体調が悪くなりやすい更年期世代女性は体調変化を感じにくいので、なるべく症状を具体的に意識することが治りにつながっていくんです。じっさい、ぼくが担当させていただく患者さんたちは、症状の度合いが減っていくという時間をお持ちです。これも言語化して意識したからこそ自分で手ごたえを感じるという好循環が回っているんです。

 

特に更年期の不調は、言語化すればするほど治っていきます。漢方薬はあくまでもその道具というわけです。どうぞ、漫然と治療をするのではなく、不調が「減っていく」のを実感して漢方を飲んでいってください。

 

 

 

お話/pluskampo株式会社代表薬剤師 笹森有起先生

 

青森県出身。東北医科薬科大学を卒業し薬剤師免許を取得。調剤薬局での勤務を6年経験。薬剤師として働く中で漢方薬に出会い、自身の自然治癒力を最大限に引き出し、結果として症状が緩和する漢方薬の効果や考え方、哲学に感銘を受け、フリーランス薬剤師を経て起業。

■+kampo(プラス漢方)
+kampoブランドサイト:https://www.pluskampo.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/pluskampo/
Twitter:https://twitter.com/pluskampo

■「+kampo」について

お客様の健康のお悩みに寄り添いながら、漢方薬を通じて健康課題を解決するパーソナルオンラインサービスです。自然界に存在する原料から生まれ、症状が起こらない体へと根本的に体質を改善する漢方薬は、相性が合うと一種類で複数の症状に効果を発揮しますが、相性の合うものを見つけるのが難しいというのも事実です。そのため、ベストな漢方薬を見つけていくには、体の反応を確認しながら漢方薬を調整していくことがとても重要となります。

 

新見正則医院 院長 新見正則先生

1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。

https://niimimasanori.com/

 

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この記事を書いたのは
新見正則医院 院長 新見正則

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