【40代編集長の婚活記#46】恋愛ベタな独女が、婚活で出会う男性とうまくいかない理由
でも、心のどこかで思う「タラレバ」
気づけば今日は、再会してから5回目になる。久しぶりに夜、食事をしながらということになった。場所は、10年以上前に何度も一緒に行っていた、代官山にある彼の馴染みの焼き鳥店だった。
モトカレ「おかげさまで例の婚活サイトの件、クライアントがすごく評価してくれてる」
アサミ「ホント? よかった。私の意見でそんなに参考になったのかしら?」
モトカレ「すごく説得力があるって言われた。ホントにありがとう。今日はお礼がしたくて」
アサミ「じゃ、おごってくれるの(笑)?」
モトカレ「もちろん! 今回の案件のアドバイザーだよ。すっごく的確なアドバイスだった」
アサミ「じゃ、ご馳走になります! どうせなら仕事にすればよかったかしら?」
モトカレ「そうだね。次からはそうしようか(笑)」
モトカレから10年ぶりに再会して友達に戻って、仕事のパートナーになっていく……。人間関係ってどう変わっていくか本当にわからない。これはこれで、いいのかもしれない。
その一方で、心のどこかで「あのとき、この人と別れなければ……」と思わなくはなかった。覆水盆に返らず、なのだけれど、もし彼がいまも独身だったら……。こんなに一緒にいて疲れない、気を使わない、素でいられる異性は、他にいないかもしれないと思った。
でも、彼には家庭がある。だから、やっぱりこのままでいよう。
「婚活パーティに向いてない」!?
その日は、仕事がうまくいったせいなのか、馴染みの店だったからなのか、モトカレはいつも以上にお酒がすすんでいた。
ビールから始まって焼酎、そして日本酒……。相当飲んでいたので、だいぶ酔っぱらった感じがした。
モトカレ「婚活、どうするの? 続けるの?」
彼は私が婚活疲れをして休んでいることも知っていた。
アサミ「わかんない……。フラれ続けてるし、婚活で出会う男性とうまくいく自信がないわ」
モトカレ「向いてないと思うよ、“婚活”は」
アサミ「そうかなぁ?」
モトカレ「そもそも出会い方が不自然じゃん。そういうの苦手でしょ?」
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