「あぁ~よく寝た!」朝までグッスリ眠るための8のヒント【医師に聞く】(前編)

「なかなか寝付けない」 「夜中に何回も目が覚めてしまう」

多忙でストレスの多い現代女性は、睡眠トラブルを抱えがちです。

 

働く女性、更年期世代の女性は、どうすれば眠れるようになるのか。

医療法人社団SSC 理事長であり、スリープ・サポート クリニック院長の林田健一先生にお話を伺いました。

 

まずは自分に必要な睡眠時間を知ろう

——そもそも「熟睡できた」って、どういう状態なんでしょう?

熟睡の条件としては、「途中で目がさめず寝られる」「夢があまり多くない」など、いくつか挙げられますが、感じ方には個人差が大きいです。

ただ、ぐっすり眠れたなと思えることは大事ですよね。

 

「熟睡できたと思えること」

が具体的にどういうことなのか考えると

 

1:寝付きが良い

2:睡眠が持続する

3:目覚めが良い

4:日中元気に過ごせる

 

ということなのかなと思います。

このサイクルがうまく回っていくと、「熟睡できている」と思えるのではないでしょうか。

そして一番大切なのは、「自分に必要な睡眠時間」がちゃんと取れているのかどうかです。

 

——「自分に必要な睡眠時間」って、どうやって知ればいいのでしょう?

8時間にこだわる人が多いですが、必要な睡眠時間は人それぞれで、さらに年齢とともに短くなっていきます。

平均的には、7時間くらい寝るのが健康と言われていますね。そこに個人差が多少プラス・マイナスされる感じです。

 

自分に必要な睡眠時間を知るには、実際に寝てみることです。

「睡眠の量が足りていない」

と感じるのであれば、できるだけ長く寝てみましょう。

多くの人は7時間~8時間の睡眠で済みますが、それでは足りないという実感がある場合、実験的に毎日10時間程度寝てみるのです。

それで日中元気に過ごせるようになれば、自分が10時間睡眠が必要なロングスリーパーだということが分かります。

 

この方法は、日中に眠いと感じたり、居眠りをしてしまったりして生活に支障をきたしている人にオススメです。

 

不眠で悩んでいる場合は、長く寝ようとしても眠れないですから、また別のお話です。

次のページ▶▶そうはいっても時間がない…「限られた時間で上手に眠る」ためにはどうすれば良い?

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