更年期を迎える際に必要なのは、薬よりサプリより知識より「意外なコレ」では?【更年期のホンネ】#1後編

リアル更年期真っ只中のオトナサローネ新編集長・井一美穂と、美容ライター・藤井優美が、読者の更年期アンケートをもとに、自身の経験を交えて、更年期の実情をお届け! 第1回目は、更年期にかかる「お金」について。

前半『「更年期のお金」どのくらいかかるの?気になる更年期のあれこれを語り尽くす!』に続く後半です。

 

2人とも50代に入ってHRTをスタートした派。でも、その経緯は全然違い…

井一 漢方薬で症状が改善する人もいれば、それだけで不調から抜け出せない人は、HRTに移行しているのが、アンケートからも見て取れます。藤井さんもHRTをされていますが、抵抗はありませんでしか?

 

藤井 私の場合、頭痛や肩こり、関節の痛み、ホットフラッシュなどの肉体的なものから、メンタルがずーんと落ち込んでしまい……。もう藁にも縋る思いというか。

 

実は私、開始前は「HRTをやるのならナチュラルホルモン一択」だったんです。でも、ナチュラルホルモンってすごく高価で、だいたい1種類¥10,000前後。エストロゲンとプロゲステロンの2種類を補充するとなると、毎月¥20,000! 「これはちょっと続けにくいな」と、価格がネックで躊躇していたんです。でも、現実、メンタルが落ちに落ちたとき、そんなことは言っていられず、ネットでHRTをやってくれる家の近所の婦人科クリニックを探し、すぐに処方してもらったんです。先ほどの漢方薬も併せて3種類の薬を処方してもらって、月¥3,000未満。値段を聞いたときの安堵感たるや(笑)。しかも、私はホルモン感受性が高いほうなので、服用をはじめて1週間もしたら、メンタルの不調がわりとすんなり抜けちゃったんです。

 

井一 実は藤井さんのその話を伺い、クリニックを教えていただいて、私も同じ先生の処方でHRTを始めました。が、私は藤井さんほどの劇的な効果は実感できなかったんです。ここにも個人差がありますよね。ただ私は、更年期の不快症状を強く実感していたので、HRTをやりたかったんです。なのに、ここに行き着くまでに3軒のクリニックにHRTを断られているんです。実情が知りたかったので、メディアに登場するHRT推進の先生ではなく、敢えて街中のごく普通の婦人科にパターンを変えて3つ行ってみて。でも、特に慎重投与の既往症があるわけじゃないんですよ。まだ早いとか、私は嫌いとか、いらないとか、そんな理由でした。

 

藤井 えーっ! 婦人科クリニックならどこもHRTができるんだと思っていましたが、違うんですか? そういえば、私は妊娠されている方々と診察室で一緒になりたくなくて、あえて「更年期治療」をキーワードにクリニックを検索したから、すんなり1軒目でHRTができたんですね。クリニックジプシーになってしまったら、それだけでお金もかかってしまいますね……。

 

井一 それもありますが、ツライ状態なのに気分を何とか奮い立たせ、クリニックの門をたたいているのに、「HRTはやっていません」「必要ありません」なんて言われたら、心がポキンと折れちゃうじゃないですか。

 

藤井 わかります……。更年期のときってひたすら寄り添ってもらいたいですよね。それが我がままだとわかっていても。ツライ気持ちに共感してほしいというか。でも現実は、先生方はみなさんお忙しいし、保険の範疇で1人の患者の話をじっくり聞くことはやはり難しい。

 

話を聞いてほしい私たち、でもお医者さんたちは仕組み上時間がとれない

井一 政府はこのあたりを仕組みとして何とかしてほしいって思いますし、私は何とかしてくれと言う権利を得るために敢えて身体を張って3軒も断られてきたとも言えます(笑)。でも一朝一夕には変わらないから、自由診療の女性クリニックの需要が上がってくるんですよね。以前、取材させていただいた更年期の名医の治療方針は「とにかく患者さんのお話を聞く」でした。単純に女性ホルモンを補充しても、その人の気質や環境から症状が悪化することも多いからとのこと。

 

藤井 まさにそれ! 更年期世代はみんな忙しいから、若いころのようにダラダラと友達に愚痴を言うのもなんだか申し訳なくて、なかなか話せないし、たとえパートナーに話しても「老化だから」「ツライのは君だけでない」なんて言われて、共感なんてまったくされない。気持ちの持って行き場がないんですよ。だから私、カウンセラーもネットで調べましたよ。だけど、カウンセラーの資格を持っているとはいえ、いきなり心を開けないですからね。ここも断念しました……。

 

井一 そういう意味では、専門医によるカウンセリングはやっぱり心強いですよね。ただ、お値段が高い。自由診療ですから、初診で¥20,000~30,000が相場のようです。

 

藤井 専門医のお時間をいただくわけだし、思いのたけを受け止めてくれて、更年期治療もできるのですから、やはりそのくらいはかかりますよね…。理解はできます。でも、なかなか手軽に、とはいかないですね。

 

井一 そう。自由診療だと限られた人だけが受けられる治療になってしまいますよね。前出の専門医もおっしゃっているのですが、更年期治療にはカウンセリングが大切なのだから、ここが保険適用されれば、更年期治療はずいぶん変わると思うんですけどね。

 

藤井 昨年ようやく更年期による経済損失の調査が行われ、更年期がクローズアップされるようになってきましたが、保険適用の治療となるとまだまだ……。前途多難だ―。

 

井一 私も勉強をしていますが、更年期女性の訴えに耳を傾け、適切なアドバイスや対処法を提案できる『メノポーズカウンセラー』は全国的に増えてきています。あと、「話を聞いてもらう」ということであれば、占いとかもアリかもしれません。私は下手すると短期的にはいちばん効きましたよ、占い師さん。悩み、辛さ、いちばんしんどい部分を聞いてもらえるとこんなにラクになるのかと。

 

藤井 あっ、確かに! 信じる、信じないは人それぞれだけど、「星周り的に今は耐える時期」とか、「来年はいい方向に」なんて言ってもらえたら、気持ち的にも軽くなれるかも。

 

「お金を払って話を聞いてもらう相手を確保」「運動で基礎力をアップする」

井一 アンケートでは、保険で整体に通う人がかなりいらっしゃったんですが、週1ペースとかなりハイペースなんです。整体なら、体の不調の話も聞いてもらえるし、症状の緩和もしてもらえるし、一石二鳥じゃないですか? 聞いたところによると、話をよく聞いてくれるイケメンの薬剤師さんはやはり人気なんですって。

 

藤井 それ、アリですね。ただ、アドバイスがいらない場合も(笑)。ただ、話を聞いてほしいというか。

 

井一 わかるわかる。あと、「がんばっていますね」とか、「爪の形がいいね」とか、何でもいいから誉めてくれるとか? そういうAIが発達したらいいかもね。でも、みんなそこにたどり着けないから大変なんだけど。

 

藤井 あと最近は、更年期症状緩和に運動、とくに筋肉をつけることを推奨されていますね。私も、週2~3回、筋トレを取れ入れたところ、メンタルの落ち込みがずいぶん軽減しましたよ。

 

井一 そうなんですよ。アンケートでは、スポーツジムに¥4,000~12,000のほか、ヨガに約¥4,000かけている方が多かったです。さらに、運動だけで何とかしようとする人より、漢方+運動など、何かしらの改善法を合わせていました。

 

藤井 やたらお金をかけている私が言うのもなんですが、更年期症状を緩和させようとしたらやはりお金はかかりますね。

 

井一 自分のツラさを鑑みて、いくらかけられるか、ってことですね。保険ならHRTも月¥2,000くらいで済みますが、それに運動やサプリメントを組み合わせたら、月¥5,000~10,000は加算されます。ということは、ある程度、更年期予算は確保しておくのがよさそうですね。

 

 

次回は「わかりにくい更年期のサイン。何歳で、何で気づいた?」について対談します。

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