HRT4か月。私、抑うつじゃなくて、どうやらホルモンが足りなかったみたいです【更年期50代のアフタヌーンエイジ日記】

2022.10.22 WORK

こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。

主婦の友社は10月18日にアフタヌーンエイジプロジェクトという、更年期世代のエンパワメントに関する社会提言プロジェクトをスタートしました。これからもより一層皆さまの困りごと、辛い気持ち、心に溜めた声に寄り添っていけるよう精進しますので、ぜひお力添えください。

さて、この連載は22年3月に始めた歯列矯正の進捗記録だったのですが、途中6月から更年期障害対策のホルモン補充療法(HRT)を始めたこともあり、10月から「アフタヌーンエイジ日記」と間口をちょっと広げて更年期世代お役立ち情報全般のご紹介をさせていただきます。

▶『オトナの歯列矯正』と『ホルモン補充療法』、50代のリアルタイム体験連載のイッキ読みはこちらから

【連載・更年期50代のアフタヌーンエイジ日記・毎週木曜更新】♯24

「薬が効いたかどうか」で病気の判定ができる場合もある

HRT開始時の話▶更年期障害の治療、HRTを始めてみたら…こんなことが起きるなんて??

私は6月8日に婦人科を受診、ホルモン補充療法(HRT)を始めました。開始当初の経過は上記のリンクから始まる6週分のお話に残してあります。

当初はイマイチ効かないな??と思っていたHRTですが、投薬3か月を満了したあたりから印象激変。確実な手ごたえを感じています。

投薬開始1か月の記事では「私にはHRTは劇的には奏功しなかった」と書いているのですが、あたかも薄皮を1枚ずつはがすようにじわじわと効いてきて、3か月ほどたったある日、気が付いたら「もしかして人生ではじめてかな」というくらいに晴れやかな状態になっていたのです。

更年期の連載を担当してくださっている医師の新見先生いわく「薬に診断させるという手があって、投薬してみて効いたらそれはその病気だったということです」なのですが、要するに私はホルモンが足りていなかったということがこれでわかりました。ホルモン量も目安の数値は明確にありますが、どこまでどう減ればどういう不調が出るのかには大きな個人差があるのです。

こうなってみると、自分の病識って怪しいものだなと思います。

 

実は私はPMSを持っていたのではないか?

私はずっとPMSも「持っていない」、「ホルモン由来の不調はほぼない」と自認していたのですが、実は持っていたような気がしてきました。

だって、記憶する限り、どの瞬間でも心の中に必ず、落ち込む気持ち、失敗しないか不安に思う気持ち、怒られると構える気持ちなど、口に言い表しがたい何かの影があったんです。特に、私は軽めの毒親育ちなので「誰かに怒られるという構え」が本当に払拭できなくて、「この思考に捕らわれていることそのものが間違い」と強く認識していても、いろんなメソッドを試しても、どうしても上書きできなかった。

でも、それは私の性格の至らなさではなく、ホルモンのせいだったような気がするのです。「普通の人ってこんなにいつも晴れやかで軽いメンタルなんだ!?!?」と驚くくらいにすべてが軽いのです。

私自身は自分を抑うつ気質で、メンタルが弱く、すぐ倒れちゃうと思っていましたし、実際その通りなのですが、でもこうした一連の何かはSSRI(精神科領域のお薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が効くタイプの抑うつではなくて、途中の機序はよくわからないけれど女性ホルモンの足りなさが起こしていた何かだったのではと自己診断してしまうくらいに軽い。20代の自分に小躍りし教えてあげたい。

 

私はもっと早く、記録して考えてみるべきだった。「その不調に周期性はないか?」

よくよく考えてみると、落ち込みはいつでも心の中にあったとはいえ、常に濃いわけではなく、濃淡のリズムがあったように思います。ウツウツと考えている時期もあれば、比較的軽くなる時期もありました。

すっきり晴れてみてはじめてその濃淡に気づくのですが、もしかしてあれには28日程度の周期性があったのではないだろうか。

というわけで、「私って更年期うつなのかな」と迷う方、あるいはもっと若い世代で「私は抑うつ状態なのかも」と悩む方のうち、精神科領域のお薬があまりシャープには効いていない方がいらしたら、可能性として女性ホルモンも考えてみてもいいのかもと思うのでした。

 

でも、これ、言うのは簡単ですが、どうすればというのがものすごく難しい。まず、婦人科のお医者様は精神科領域のお薬を基本は触りません。いまでは処方しやすいお薬が増えたとはいえ、カウンセリングも必要となる専門性の高い世界だから。もちろんお詳しい先生もいらっしゃいますが、その先生を探し出すのがとっても大変です。

また、精神科のお医者様もホルモン投薬を希望するなら婦人科で診てもらってくださいというスタンスでしょう。婦人がんなど器質的疾患の鑑別のために検査が必要だからです。また、PMSのメンタル版であるPMDD領域の先生は基本は精神科ですので、そもそも精神科領域の投薬をなさるでしょう。

たまたまご近所でPMDD領域が得意な婦人科医を見つけた人以外は、結局はいちど精神科の門を叩いて処方を受けて3か月ほど薬を試し、違いましたねと鑑別を受けてから婦人科へかかりなおし、HRTを始めてもらって、また3か月ほど待つことになります。予約がスムーズに取れるとも限りませんから、もっと時間はかかるでしょう。そうでなくても具合が悪いのに、半年以上も待たないとならないだなんて?

 

更年期科みたいな専門診療科があればいいのに。男性外来みたいな

だから、こうした分野を横断的に受診できる更年期科みたいな診療科があるといいのにね、と思うのでした。そして乳がんや骨粗しょう症、高脂血症など、このホルモン減少時期に出やすい病気もいちどに鑑別できたらなと。

そもそも健康診断も男性ベースのメニューですよね、女性特有の疾患についてはあくまでもオプションの扱いです。黙っているといつまでも「特に不満はないのかな」と思われると思いますので、健康診断ももうちょっと変わるといいのにな、ホルモン値なんかも変化が客観的にわかるようにコレステロール値と一緒に計っておいてくれればいいのに……と小さく主張しておきます!

 

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