
更年期障害の治療、HRTを始めてみたら…こんなことが起きるなんて??【更年期の歯列矯正】#12
こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。更年期真っ只中の51歳の4月、突如として歯列矯正を始めました。(初回の記事はこちらから)
歯列矯正の進捗を記録する連載なのですが、もうひとつ設定しているテーマが「更年期」の部分。今回は6月から始めたホルモン補充療法(HRT)のご報告をします。
【連載・更年期50代の歯列矯正日記・毎週木曜更新】
最初に医師から「更年期」という言葉を聞いたのは43歳のこと
私は42歳で高齢出産しました。43歳で育休から復帰、その年にあまりのワンオペストレスに耳が聞こえなくなりました。大慌てで耳鼻科にかかったのに、迷惑そうな顔した先生に「更年期じゃないんですか?」と言われて衝撃を受けたことを昨日のように思い出します。
32歳に激務ストレスで耳が聞こえなくなったときは大騒ぎで即投薬になったのに、43歳だと似た症状でもこの扱い!!?!?!
その後45歳でオトナサローネがスタート、更年期障害の記事を手掛けるようになりました。当時めまいにも襲われていた私は、このころに「煎じ」の漢方薬にたどりつきました。煎じの漢方薬は手間はかかりますが、神経質でメンタル豆腐な私にはズバリと効き、おかげさまで更年期前半を、大変だったとはいえ予期よりは安定した状態で過ごすことができました。
さて、コロナ前年、48歳の夏に、それまで順調だった生理が3か月終わらない事態に見舞われました。もちろんふらふらの貧血になります。3か月止まっては2か月全力の出血。また、抑うつ症状や不眠など、強めの精神神経症状が出るようになりました。
当時は一日中、頭の中で怒りや不安や後悔をいじくりまわしているような状態で、いま思えば本当に異常でした。特に49歳、コロナ1年目の春から秋がピークにしんどかったのですが、48歳から50歳までの間に3つの病院にHRTを依頼して、それぞれ「まだ早い」「やらなくていい」「私はやりたくない」とのお返事で断られました。「私はやりたくない」って医師が口にするにしてはすごい理由ですよね。
51歳、ついに更年期の女王「ヤツ」がやってきました!
そしてこのたび51歳のGW、ついにやってきたのです、ヤツが。ホットフラッシュが。
ちょうど同じ年の美容ライター・藤井優美さんに更年期障害体験を聞かせていただいたタイミングでした。
>>>『51歳、家族にはっきり「更年期です」と伝えたのに…「誰も私の不調に気づいていなかった!」』【100人の更年期#65】インタビューにある通り、藤井さんは49~50歳にかけて相当苦しい日々をお過ごしでした。そんな彼女がHRTで一気に快癒したなんて! 藤井さんのかかりつけのお医者様を教えていただいて、同じ病院に駆け込んだのが6月8日のことでした。
藤井さんから伺っていた通り、先生は主観的な症状から診断をつける方針でした。「ホットフラッシュをきっかけに来院しました、これまで3院で断られましたがHRT希望です、紹介いただいて伺いました」とお伝えしたところ、その日からスムーズに投薬が始まったのでした。
8年耐えて始めたHRT。知らなかった、こんなにいろいろ種類があるの…?
ここで気が付くのです。更年期の記事をこれだけ書いてきても、案外と「HRTはどう薬を使うか」私は知りませんでした。美容家の吉川千明さんがおっしゃっていた、ジェルやパッチがいいかなって思っていました。
ですが、閉経前の場合はパッチやジェルはあまり使わず、基本は飲み薬にするそうです。それがこの先生のご方針なのか学会指針なのかは、次回聞いてきますが、少なくとも「子宮がある人」の場合は、子宮内膜の増殖を抑えるために、エストロゲン(卵胞ホルモン)だけでなくプロゲステロン(黄体ホルモン)の服用が必須です。
そして、子宮がない人の場合で2通り、ある人の場合は4通り、合計6通りの投薬方法があります。
ある人の4通りの分岐は、
1・間欠法 エストロゲン、プロゲステロン両方を飲まない期間が5~7日ある。黄体ホルモン休止後に出血がある。閉経前後の人。
2・持続法 エストロゲンはずっと飲み、プロゲステロンは月の最後の12~14日だけ飲む。黄体ホルモン休止後に出血がある。閉経前後の人。
3・持続的併用投与法 エストロゲン、プロゲステロン両方を常に飲み続ける。途中不規則に出血がたびたびある。閉経後数年たった人。
4・持続的併用投与法 エストロゲン・プロゲステロン配合剤を常に飲む。途中不規則に出血がたびたびある、閉経後数年たった人。
このうち、先生の方針は2「持続法」でした。
さっそく飲み始めてみると驚愕、そんなことが……次週に続く!
▶【次の話】意外!更年期まっただなかの51歳がHRTを始めたら「よみがえった」ものとは?
【連載・50代からの歯列矯正日記・毎週木曜更新】
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