舞台は東京ディズニーリゾートへ!劇団四季『美女と野獣』が舞浜アンフィシアターで開幕

2022.10.24 LIFE

10月23日より、劇団四季のディズニーミュージカル『美女と野獣』が東京ディズニーリゾート®内に位置する舞浜アンフィシアターにて開幕します。この劇場での劇団四季作品の上演は初。

『美女と野獣』といえば、すぐにあの歌が浮かびますよね。ディズニーが演劇ビジネスに進出した初の作品で、1991年に基となった長編アニメーション映画が公開された後、1994年にブロードウェイ初演、翌1995年には劇団四季が「東京・大阪同時ロングラン」という前代未聞の上演方式で日本初演。以来9都市でのべ19公演が行われてきました。

©Disney

 

よりいっそうテンポよく進むストーリー、明るくスタイリッシュで鮮やかな美術

今回の『美女と野獣』は新演出版での上演。上海で18~20年まで上演されたバージョンを踏襲します。舞台装置、衣裳が一新され、色鮮やかで明るくスタイリッシュに。また、台本も改訂され、ストーリーがいっそうテンポよく進みます。

 

わがままな王子が魔女の怒りに触れ醜い野獣に、その召使たちは「もの」に変えられてしまいます。バラの花が散るまでに王子が人を愛し、愛されなければ魔法は解けず、人間に戻ることはできません。野獣は自分の容貌を恥じて嘆くばかり。

ある日、近くの村に住む「本ばかり読んでいる変わり者の少女」ベルが森で迷った父親を捜して城を訪れます。これが野獣にとっては呪いを解く最後のチャンス、召使たちも浮足立ちますが、わがままで優しさを知らない野獣はベルにどう接してよいのかがわかりません。

横暴な野獣を嫌って城から逃げ出したベルは森で狼に襲われます。しかし間一髪で野獣が駆け付け、怪我を負いながらもベルを助けます。心が通い始める二人。野獣は本が好きなベルに城の図書館をプレゼント、ベルは文字が読めない野獣にアーサー王の物語を読み聞かせ、二人の距離はぐっと縮まります。

夕食を共にしたいと頼むベル、イエローとブルーの正装の二人は満月の下で踊ります。拘束を解かれ、家に帰ったベル。しかし村人たちは父親とベルを狂人だと糾弾し、野獣を殺そうと城へ向かいます。ガストンの手にかかり、瀕死の野獣。ついにベルは……。

 

なぜなのかしら。途中からとにかく泣けて泣けて仕方ない

いろいろな側面から見ることができるお話ですが、個人の感想で恐縮ながら、私は王道のスイートでドラマチックなラブストーリーとしてだけでなく、「娘が父親の元を離れて巣立っていく、自立の物語」と捉えることもできると感じました。

 

敵役のムラの青年・ガストンは「封建的で迷惑なオレサマ男」、ヒロイン・ベルは「変わり者と言われても自分の好きなものを曲げない、自分の意思を持つ女性」と明確に描かれます。野獣はベルの父親に対し、最初こそは「迷い込んできた父親を牢屋に閉じ込める」最悪な態度を取りますが、ラストでは笑顔で握手します。

 

主人の道連れで理不尽にも「もの」に変えられてしまった召使たちが、それでも絶望しない背景に見えてくる暖かな「友情」と「連帯」。有名な『美女と野獣』のあの歌を劇中で歌うミセス・ポットが終始見せる母親としての「愛情」、みんながベルと野獣を見守る「暖かさ」。

 

中盤以降、こうした人間関係が副旋律として流れ始めると、「これはもしかして、父親に大切に守られて育てられた少女が、よき人たちの輪の中に迎え入れられ、親愛の情と応援を背に受けることで理不尽に立ち向かい、やがてはみんなの環境を好転させながら新しい世界を手に入れ、旅立っていくということなのか」と思い至ります。そのあたりから、隣で一緒に座って見ている10歳娘が重なってしまいました。もう涙が止まらず、最後までぐずぐず泣きながら見ることに。

 

ようやく疫病が収まりかけたと思ったら戦争が起き、経済は疲弊し、明るいニュースを思い浮かべにくい昨今。ですが、強い絆を大切につながる人々の輪を尊び、いつでも輪に新しい空気を吹き込むことを心がければ、関係性はいつでも好転し得る。絶望してしまえば終わりかもしれないけれど、希望を持って暮らしを維持すればいつかは変えることができるという、こんな時代にこそ改めて感じ取っておきたい大切なサインがたくさん散りばめられた作品だなと感じました。

 

東京ディズニーリゾート®セットプランにも注目を!

今回は、ディズニーファンにはたまらない特別なセットも2タイプ登場。観劇からパークへイン、またはホテル宿泊がセットです。どちらを選んでも人生の記憶に残る、特別な1日になりそうですね!

■『美女と野獣』公演チケット+昼公演観劇後に東京ディズニーランド®または東京ディズニーシー®へ入園できるセットチケット

■『美女と野獣』公演チケット、パークチケット、オリジナルグッズがついた宿泊プラン

■ディズニーアンバサダー®ホテル宿泊と『美女と野獣』観劇チケットのセット

 

ディズニーミュージカル『美女と野獣』舞浜公演

開幕日:2022年10月23日(日)~ロングラン公演
場所:舞浜アンフィシアター
住所:千葉県浦安市舞浜2-50

チケット料金:
<バリュー(平日夜)>
S席一般 11,000円・子ども 5,500円、A席 一般 8,250円・子ども 4,125円、B席 6,050円、C席 2,750円
<レギュラー(平日昼・土夜)>
S席一般 12,100円・子ども 6,050円、A席 一般 8,800円・子ども 4,400円、B席 6,600円、C席 3,300円
<ピーク(土日祝昼)>
S席一般 13,200円・子ども 6,600円、A席 一般 9,350円・子ども 4,675円、B席 7,150円、C席 3,850円
※初日・千秋楽等はこの限りではありません。
※子ども料金はS席・A席の「ファミリーゾーン」のみ適用(子ども=3歳以上、小学校6年生以下)
※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)、2歳以下入場不可
予約方法:ネット予約(SHIKI ON-LINE TICKET※24時間受付)他

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■ディズニーミュージカル『美女と野獣』・東京ディズニーリゾートセットプラン
・『美女と野獣』公演チケットと東京ディズニーリゾートのパークチケットのセット
・東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージ
・ホテル宿泊/公演チケットセットプラン

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撮影/下坂敦俊、荒井健

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