暑さで増幅する「脱力感」とは?夏のエネルギーチャージ法10選

「脱力感」ってどんな感じ?

イラスト/lely

脱力感とは、からだの力が抜けたような感覚になることです。脱力感の症状や原因を解説します。

脱力感の具体的症状って?

脱力感の症状は以下のようなものです。

・からだが重い

・起き上がれない

・力が入らない

・からだが動かしにくい

脱力感が悪化すると、仕事や家事だけでなく、食事や入浴などの日常生活までできなくなることがあります。

脱力感が起こる原因とは

脱力感が起こる原因は、自律神経やホルモンバランスの乱れ、血流の低下、栄養不足、病気などです。

さらに、夏は食欲が落ちて栄養不足になったり、気温差で自律神経が乱れやすくなったりするので、脱力感が増しやすくなります。

 

夏の脱力感を改善する方法10選

イラスト/lely

夏の脱力感を改善する方法を10個ご紹介します。

【1】正しい水分補給

水分が足りなくなると、血流が悪くなります。こまめに水分を摂り、汗をかいたときは塩分もいっしょに摂りましょう。

【2】ツボ押し

イラスト/MSG株式会社

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ツボ押しは、古くから利用されている健康法のひとつです。

脱力感対策には、ひざ下のくぼみから約5cm下のすねの外側にある「足三里(あしさんり)」や、足の裏の中央よりややつま先側にある「湧泉(ゆうせん)」を刺激しましょう。

【3】適度な湿度を保つ

気温と湿度のバランスが合わないと、自律神経に負担がかかります。
室内の湿度は40~70%に調整しましょう。

【4】気温差への対策をする

室内と外の温度差も、自律神経の体温調節機能に負担をかけます。
冷房は28℃ほどを目安に、設定温度を下げすぎないようにしましょう。
外出時には、冷却アイテムや日傘の活用もおすすめです。

【5】ストレスをため込まない

ストレスがたまると、やる気の低下とともに脱力感がでやすくなります。
自分なりの発散方法で、ストレスをため込まないようにしましょう。

【6】十分な睡眠と休養

脱力感を改善するには、十分な睡眠と休養が大切です。
暑さで睡眠の質が下がっている場合、冷感タイプの寝具を取り入れて快適な睡眠環境を作りましょう。

【7】適度な運動をする

運動は、からだを活性化させて脱力感の改善に役立ちます。
ただし、無理な運動は逆効果になるため、自分の体力に合わせて適度に行いましょう。

【8】食欲不振を防ぐ食事

夏は、暑さによって食欲が落ちてしまいます。

夏の食事には、食欲増進効果が期待できる香辛料(カレー粉・こしょう)や香味野菜(大葉・しょうが・みょうが)を取り入れましょう。

【9】生活習慣の見直し

生活習慣の乱れは自律神経に負担をかけます。
できれば毎日同じような生活リズムで過ごすと、自律神経への負担が減り、脱力感の改善につながります。

【10】自分を責めない

脱力感から何もできずにいると、自分を責めてしまうことがあります。
しかし、前述したように、脱力感にはさまざまな原因があるため、改善するには、自分を責めずにリラックスして対処していくことが大切です。

 

更年期はとくに脱力感に注意

写真/Photo AC

更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって自律神経が不安定になり、脱力感を感じやすい傾向があります。

「更年期の脱力感を改善したい」

「更年期の不調が起きにくい体質になりたい」

そんな方には、日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。
医薬品として効果が認められている漢方薬は、不調の根本的な原因と体質改善に働きかけ、理想の健康へ導くことを目的としています。

更年期の脱力感を改善するには、

・気分の落ち込みを改善する

・冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する

・血流をよくしてからだ全体に栄養を届ける

・自律神経のバランスを整える

・消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする

などの働きをもつ漢方薬を選びましょう。

漢方薬は心とからだのバランスを整えるので、脱力感だけでなく、イライラや不安感、冷えなど更年期のさまざまな不調に同時にアプローチしていきます。
脱力感があるなか、生活習慣を変えるのは大変という方でも、漢方薬なら毎日飲むだけなので続けやすいのも魅力です。
更年期の脱力感には、以下の漢方薬がおすすめです。

 

<更年期の脱力感におすすめの漢方薬>

・加味逍遙散(かみしょうようさん):肩がこり、疲れやすく、不安やイライラなどの症状が気になる方に。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):疲れやすく、冷え症や貧血傾向のある方に。

漢方薬を選ぶ際に重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていない場合、効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、漢方に精通した専門家の力を借りるのがおすすめです。

 

脱力感を改善して夏も元気に過ごそう!

写真/Photo AC

40代、50代になって、急に脱力感が気になる原因は更年期かもしれません。
ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?
脱力感を改善して、夏も元気に過ごしましょう。

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)

医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。

表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」のようなサービスに一度相談してみるのもいいでしょう。

相談はスマホで完結するので、対面では話しにくい悩みも気軽に相談できますよ。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

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