呼吸を変えるだけで、くびれができる!? 50代からはじめるピラティスで、しなやかなメリハリボディに!
姿勢の悪さから背中がカチコチになっていた!
前回、「動きがカクカクして、背中を丸めることすらできない」と嘆いていた諏訪。この原因はどこにあるのか?とインストラクターのSatonaさんに聞いてみました。
「背中を丸める姿勢をCカーブというのですが、背骨が硬いと背中を丸めるのが難しいかもしれません。背骨は小さい骨が積み重なっていて、柔軟に動くことができます。普通に立っているときは、重い頭を支えるためにゆるやかなS字カーブを描いているのですが、日常生活のなかで姿勢が悪い状態が続くとS字がくずれてしまいます。
諏訪さんの場合、パソコン作業などデスクワークが多いので、前かがみの姿勢になっているのではないでしょうか。
首の骨の湾曲が少なくなってしまい、真っ直ぐに近い状態になってしまうことを「ストレートネック」というのですが、今はこのタイプの人も多いですよね。
背骨は骨と骨の間にクッション役の軟骨があるのですが、姿勢がくずれるとそのクッションもギュッとつまってしまい、背骨の動きが悪くなります。これが、背骨が硬いと感じる原因のひとつです。無理な姿勢をしていると筋肉も無理をしていることになるので、凝り固まってしまいます。
諏訪さんが背中を丸めることができないのは、普段の姿勢の悪さと運動不足が原因で背骨も背中の筋肉も固くなっているからだと思います」
ピラティスをすると、改善できるのでしょうか?
「ピラティスは筋肉を鍛えるだけでなく、ストレッチ効果もあるので、改善されていくと思います。ただ、長年の習慣で身についた姿勢なので、すぐによくなるというわけではありません。時間をかけて矯正していきましょう」
ポッコリお腹も “ 姿勢の悪さ ” が原因のひとつ。肋骨の開きを改善するのがくびれへの近道
レッスン初日に「しっかりと息を吐くことを意識すれば、くびれができます」というSatonaさんの言葉を信じ、動きに合わせてシューッと吐くことを意識してきた諏訪。
そもそも、なぜ呼吸をすることでくびれができるのでしょうか。
「諏訪さんだけでなく、現代人は姿勢が悪い人が多いんです。なかでも、女性の場合は反り腰といって、骨盤が前に傾いて腰が反った状態になっている人もよく見ます。そうするとバランスを保とうとして肋骨が前にせり出してしまいます。“ 肋骨が開いている ” とよく表現されますが、その結果として内臓を押し下げてしまい、ポッコリお腹に。子宮も押しつぶされるので、働きが鈍くなる恐れもあります。
この肋骨の開きを改善するためには呼吸が大事なんです。肋骨を締める筋肉は、横隔膜、肋間筋、腹横筋です。これらは呼吸とともに動く筋肉なので、しっかりと呼吸をすることで鍛えられ、肋骨の開きを改善することができます」
呼吸で肋骨を締めれば、内臓の位置が戻りおなか周りがすっきりするということですね。
「肋骨と骨盤の間には背骨しか骨がないので、内臓の位置が安定しにくい状態です。体幹を鍛えて筋肉で守るだけでなく、肋骨の開きを閉じて本来あるべき位置に戻せば、内臓の位置も安定します。すると、ぽっこり出ていたおなかもすっきりしますし、腸や子宮などの働きもよくなり病気予防にもつながります」
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