【40代編集長の婚活記#61】 結婚できない「乙女な独女」が夢みる夫婦とは
40代独女の理想の夫婦のカタチとは?
理想の夫婦のカタチ、それは同居していた祖父母だ。とはいっても、巷でよく聞くおじいちゃん・おばあちゃんになっても恋人同士みたいな夫婦、ではない。
祖父母の夫婦関係は、孫の私から見ても、だいぶサッパリとしたものだったと思う。おしゃべりで気が強い祖母。無口でマイペースな祖父。二人の会話は祖母がほぼ一方的に話していて、祖父は返事をしたりしなかったり(耳が遠かったこともあるかもしれないが……)。ずっと無言のまま過ごしていたり。それぞれ別のことをしていたり。
仲良しとかラブラブとか、そういう要素は一切見られなかったし、関心を持ってみるテレビ番組も違うし、共通の趣味なんてものは何もなかった。
でも、ずっと一緒にいた。
祖父と祖母の二人はいつも、1階のリビングで時間を過ごしていた。他にも部屋はいくつもあったのだけれど。
仲がいんだか、悪いんだか?
仲がいいんだか、よくないんだか、わからない。愛情があるんだか、ないんだかも、わからない。
祖父母の夫婦関係を、同居していたころは不思議に思っていた。
そんな二人を「理想の夫婦のカタチ」と思ったのは……祖母が亡くなったときのことだ。
スポンサーリンク