【40代編集長の婚活記#61】 結婚できない「乙女な独女」が夢みる夫婦とは

2017.10.04 LOVE

祖父母の夫婦関係を「いいな」と思った理由

ある4月の土曜日。祖母が危篤になったという連絡を受け、昼過ぎから親族が病院に集まっていた。もちろん祖父も、そのとき96歳という高齢だったが、昼過ぎ、15時ごろから祖母の病室にいた。

医師から「今夜がひとつのヤマですね」と言われ、なんとなくみんな覚悟はしていた。

23時を過ぎてもみんな病室に付き添っていた。少し長丁場になりそうだということで、交代制にしようという話になり、まずは一旦、一番高齢である祖父を家に帰して休ませようという話になった。

「おじいちゃん、一回、家に帰って少し休んでからまた来よう」

すると祖父は

「帰らない。ばあさんはもうダメだから、最後まで一緒にいてやるんだ」

そう言ってかたくなに帰ろうとしなかった。そして、翌朝未明に祖母は息を引き取った。祖父の予想通りに……。

 

「一緒にいる」ということ

けっして仲良し夫婦には感じられなかった祖父母。だけど「最期まで一緒にいてやるんだ」と言って、本当にそれを貫いた祖父。

普段、私たち孫にわかりやすい言葉や態度で愛情表現をしていなかったけれど、二人にとって「一緒にいる」ということが、何よりもの愛情表現だったんだろう。

だから、会話はなくても同じ部屋でずっと一緒に時間を過ごしていたんだろう。

だから、祖母の最期までずっと一緒にいたんだろう。

このとき思った。もし結婚することがあるなら、「私の最期を一緒にいてくれる人」もしくは「私が最期を一緒にいたいと思う人」がいいな、と。

これが私の理想の夫婦のカタチになった。

40代独女、結婚に……夢を見すぎな乙女ですか?

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