
【モラハラ夫】フラッシュバックで別居後も恐怖を感じる。心を壊されるほどの暴言の嵐、人格否定の結婚生活。その実態とは
離婚、別居をすぐに選択できないのはモラハラ夫の洗脳の影響もある
振り返ってみるとSさんは「夫に依存している部分がある」という自覚があるそうです。夫はSさんのことを「ダメな妻」「無能な母親」「ブス」「ババア」と罵り、仕事や趣味、友人関係などを否定し、自信や自尊心を奪っていきました。
他にも「何もできないくせに」「本当にダメな女だ」と言われ続けたせいでSさんは夫がいないと生きていけないんだと思い込まされていたようなのです。
『夫は私に対して暴力を振るうことをしなかったので、夫は私を思って言ってくれていると勘違いしてしまっていました。夫と離れることで自分の体と心の健康を守ることができるのに、私は夫と別居することに不安も感じています。いまだに夫と別居することで、夫に嫌われるのではないかと不安になるのです。嫌われたら離婚ができるからラッキーなはずなのに、夫に嫌われることが怖いのです。いつも夫に嫌われないように気をつけて生きてきた習慣なのでしょうか。そして夫に憎まれることもとても怖いのです。夫が私に対してどんな復讐をしてくるのか考えると怖くて仕方ありません』
毎日のようにモラハラ夫から暴言や無視をされている妻は自分の意思を持つことができずに、モラハラ夫の言うこと全てに従うという「洗脳状態」ともいえる心理状態になってしまいます。
モラハラ夫からの日常的に暴言を浴びせられていると、何が正しく何が間違っているのか判断することができなくなってしまいます。冷静に判断できず、モラハラ夫の言うことやることが全て正しく、自分が間違っている、自分は至らないからモラハラ夫は怒る、自分がきちんとできていればいいのにそれができない。自分はダメな人間だと思い込まされることこそが「洗脳」といえます。
この洗脳から抜け出すためには、自分がモラハラ夫にされていることを第三者目線で客観的にみることが大切です。モラハラ夫と一定期間離れることで冷静さを取り戻し、自分がどんなことをされているのか、悪いのはモラハラ夫だと言うことがわかるようになります。
やっとモラハラ夫と離れることができたのに、事あるごとに暴言を思い出し恐怖を感じる
『夫と別居をすることで、自由と希望が手に入り、私はもう夫の支配下にいなくてもいいと思っていました。自分がやりたいと思うことをやり、夫の顔色を伺わずに自分の好きなことをできるんだと希望に満ちたいたのに、それは甘い考えでした。私は夫から解放されたのではなく、夫の影にとらわれたままでした』
Sさんは夫との別居後も、夫の怒りに満ちた表情や、怒鳴り声や暴言、私を睨む目つきが、頭の中で響いていたといいます。
『夫から逃げたつもりが、夫は私の心の中に住み着いていました。街中で大きな声を聞くと心臓がぎゅっとして恐怖を感じ、夫と同じ車や同じ色のスーツを見ると動悸が激しくなる。ドラマのシーンで「これもできないの?」と言う言葉を聞くだけで怒りに満ちた夫の顔が浮かび上がって恐怖でいっぱいになってしまうのです』
モラハラ夫と離れても、モラハラ夫の罵声や暴言に悩まされてしまうのは、PTSD(心的外相語ストレス障害)の可能性があります。
PTSDとは、命の危険を感じたり、自分ではどうしようもない圧倒的な強い力に直面したりといった、強い恐怖感を伴う体験をした人に起きやすい症状です。ふとしたことで、あるいは突然に、記憶が意識の中に侵入し、フラッシュバックや悪夢を生じます。トラウマ体験の記憶は断片化していて、その一部を思い出すと、他の色々な断片的なイメージが次々に思い出されたり、辛い感情や考えが出てきます。あたかも常に被害が生じているように感じられますので、不安や緊張が消えることがありません。時にはこうした辛さから心を守るために、現実感がなくなり、ぼんやりとしたり、記憶の一部が飛んでしまうこともあります。
モラハラ被害を受けた方は、目に見えないだけで心の中はとても大きな傷を負っています。PTSDで悩みフラッシュバックが起きるのも心の傷の深さからなのです。
モラハラは目に見えないので、第三者にはなかなかわかってもらえません。しかし、自分の心を守るのは自分自身です。
モラハラの被害にあっていると感じた方は、専門家やSNSにもたくさんある同じ悩みを抱えた方がいる場所で助けを求めてください。
【編集部より】あなたのモラハラ体験を吐き出してみませんか? >>>こちらから
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