更年期は「むくみ太り」のリスクが上昇! 軽やかに動けるスリムな体のための【水太り対策】

更年期太りはむくみが原因かも?

Photo:O-DAN

更年期太りの原因は脂肪が増えたことによる肥満と思っている方も多いですが、実は、むくみが主な原因である場合もあります。
ここでは、むくみについて解説します。

 

1.むくみと肥満の違い

むくみと肥満は、どちらも体重が増えますが、実はまったくの別物です。
肥満は脂肪が蓄積した状態ですが、むくみは「細胞と細胞の間の水が異常に増加した状態」のことを指します。

夕方になると靴が窮屈になる、急に体重が増えるなど、短期間でからだに変化があらわれるのはむくみ特有のものです。
肥満の場合、短期間でからだに急激な変化があらわれることはありません。

 

2.むくみと更年期の関係

更年期はエストロゲンの分泌が低下するため、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。
ホルモンバランスが乱れると自律神経も乱れ、血行が悪くなってしまうのです。血行が悪くなると、血液やリンパ液が流れず滞ってしまい、むくみとしてあらわれます。

 

 

季節の変わり目はむくみやすい

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季節の変わり目は、寒暖差が大きい時期です。日中と朝晩の寒暖差や、暖かい日と寒い日が繰り返す寒暖差の両方があります。寒暖差によって、からだが冷えたり自律神経が乱れたりすることでむくみやすくなります。

 

 

むくみ予防のために意識すること

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むくみは日々の生活習慣を見直すことで予防できます。むくみ予防のために意識すべき点を3つ解説します。

 

1.長時間同じ姿勢を続けない

ふくらはぎは、下半身の血液やリンパ液を心臓に戻す重要な役割があります。
しかし、長時間同じ姿勢でいるとふくらはぎの動きが少ないため、血液やリンパ液の循環が悪くなり足がむくんでしまうのです。

足のむくみ対策には、意識的にふくらはぎの筋肉を動かすことが重要です。
かかとを上げる、つま先を上げる、という動きを交互に行い、ふくらはぎの筋肉を動かしましょう。20回程度、連続して行うのがおすすめです。

 

2.食習慣を見直す

むくみの原因のひとつに、塩分の摂り過ぎが挙げられます。
塩分過多になると、体内の塩分濃度を薄めるために余分な水分をため込んでしまうのです。
また、アルコールの摂り過ぎにも注意が必要です。血中のアルコール濃度が高くなると、血管から水分が漏れ出してしまうため、むくみやすくなります。

ビタミンやミネラル、たんぱく質の不足など、栄養の偏りがある食生活もむくみやすい原因となるため、バランスのいい食生活を心がけましょう。

 

3.からだを冷やさない

むくみ対策には、からだを冷やさないことが重要です。冷えの主な原因は、血行不良です。血行が悪いと血液やリンパの流れが滞ってしまい、むくみにつながります。

また、エアコンがしっかり効いている室内では、気づかないうちに足元が冷えている可能性もあります。冷たい風は下の方にたまりやすいため、夏場であってもひざ掛けを使う、靴下やストッキングを履くなど、冷たい風が直接足に当たらない工夫を取り入れるのもおすすめです。

 

▶つづきの【後編】では、更年期のむくみ解消には漢方薬について、見直すべき日々の習慣についてお届けします。__▶▶▶▶▶

 

 

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

 

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

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