若いコにおばさん認定される語尾「みたいな?」「うそー」そして…

さすがにもう死語なのでは? と思われる、「語尾上げ」や「語尾伸ばし」ですが、40代女性で生存確認ができています。いい年をして語尾を上げたり伸ばしたり小さくしたりしている女性が「痛い」 さて、どうして痛いのでしょうか。どうしたらいいのでしょうか。

 

上げる語尾

「とか?」
「的な?」
「〇〇しちゃう?みたいな?」

文字だと表現しにくいのですが、このように語尾を少し上げる言い方があります。ちょっとイラッとするこの言い方は、「語尾上げ」といい、ちゃんと辞書にも掲載されています。

「語尾上げ」
大辞林 第三版
発話途中の文節末や語末を、上昇調になるイントネーションで話すこと。話し手が聞き手の反応をうかがうという意味を持つとされる。半疑問。

語尾上げに関するコラムも多く、たいていはその特徴を皮肉って「語尾上げ?を今さら言う的な?」のような面白いタイトルになっているのですが、なんと、英語でも少し前に語尾上げに対する会話の危うさについて問題になりました。なみに英語で語尾上げは”upspeak”といいます。

The Japan Times ST
All about ‘upspeak’?
https://goo.gl/TbyVTH

数年前に、北アメリカ、特に西海岸に多く現れた言葉で、「真剣でない」「知的でない」印象があるとされています。つまり、少々「頭の悪い」印象があるわけです。これを若い、経験の浅い女子が話すならまだしも、40代のいい年の女性が話すのは、ある意味「若いコぶりっこ」をしている印象が強くなるのです。

「みたいな」に関しては、私自身も「like」を使った同じ意味になる言い方を、当時仲の良かった英語教師に教わり、実際英語圏に住んだ時に多用したら、呆れられた経験があります。当時私は30代だったのですが、「30にもなって『みたいな~』というような、知的でない言い方はしない方がいい」とアドバイスされました。

 

伸ばす語尾

「えー」「うそー」「やだー」「かわいいー(「わ」と二番目の「い」にアクセント)」は、日本のロックバンド紅麗威甦(グリース)の曲「ぶりっこROCK’N ROLL」の冒頭に出てくる歌詞。もういい加減「ぶりっこ」という言葉は死語だと思われていますが、最近の若者の悩み相談などで「ぶりっこと言われて傷ついた」というものが多く見受けられます。
この語尾を伸ばす話し方も、いわゆる「ぶりっこ」の典型的な特徴で、悩み相談では「語尾を伸ばすのを辞めたらどうか」という回答が主流。
80年代日本のアイドルが使用したことが発端とされるこの語尾伸ばしですが、未だに健在なのは、ちょっと可愛らしさも含んでいるからなのでしょうね。
そしてこれがまた、若くない女性が言うと痛い。
この言い方さえすれば、少しでも年が若く見える、可愛らしく見えるという思い込みから話していることが、口癖になっていないかどうか気をつけた方がいいかもしれません。

 

小文字語尾

「やだぁ」
「うそぉ」
「そうなんですぅ」

伸ばすとまではいかないけれど、キチンと言い切りの形にならないのは、語尾上げや語尾伸ばしと同じで、自信がない人と思われがち。
さらにこれをメールでする人が多く、イラッとするというより「残念な人」になることが多いようです。

 

語尾はビシッと下げて言い切る!

以上の「上げる語尾」「伸ばす語尾」「小文字語尾」の言い回しには、さらに特徴があります。文章では表現しにくいのですが、かなり高いトーンで、しかも声が途中でひっくり返るようなイントネーションが特徴的です。
まず、声の高さですが、男性、女性とも声の低い人は信頼が高いというデータがあり、特に男性は顕著です
デューク大学が792人のCEOを対象に行った研究は、低音を持つ男性CEOはそうでないCEOと比べ、より規模の大きな会社を経営し、1年で18万7000ドル(約2000万円)も多く稼ぎ、より長い間、トップの座を守れる結果をはじき出しました。
声の低さは「落ち着き感」を与えるようです。ですから、大人の女性が低い声を出すべきである立ち位置で、しかもそのような声が出る年齢でもあるのにかかわらず、若さに憧れ、1周回って甲高い声になるのは非常に残念なことでもあります。
また、途中で声がひっくり返っても、鈴を転がすような声にならない年齢。

ここは、ずばり、しっかり、きちんと語尾をまとめましょう。

「とか?」「的な?」「〇〇しちゃう?みたいな?」
と言う言い回しもその先をきちんと続けることで、しっかりした年相応の分別が感じられるようになります。
「えー」「うそー」「やだー」「かわいいー」についても、感嘆符の「えー」はまだ良いとしても、伸ばさず言い切ってみましょう。「嘘でしょう」「嫌だわ」「可愛いね」で教養のある女性らしい言い方になります。
小文字語尾も同様です。

ぶりっこだと言われて傷ついたと相談する高校生くらいの年ならまだしも、40代女性は自信を持って言い切ることも、言葉を使い自分の軸をしっかりとする良い訓練になるようです。

スポンサーリンク

目上の人に「お体ご自愛下さい」は失礼?NG敬語メールと文末の正解7ポイント

以前、目上の方に帰りしなに「これからも頑張って下さい!」と伝えたら、「あなたがね」と失笑された経験があります。頑張って成果を出している人に対し「頑張ってください…

「伺います」と「参ります」どちらを使うべき?意外な敬語の間違いと意味

仮に、アポイントの確認をするとしましょう。「明日、オフィスに伺おうと思います」「明日、オフィスに参ります」。メールでも電話でも、どちらも正しいように感じますが、…

敬語の3大間違い。「させていただく」「よろしかったでしょうか」「おっしゃられる」

敬語はとにかく丁寧であればいい、だからたくさん丁寧な要素を入れればいい。そう考えているなら、おそらくあなたの敬語はだいたいが間違っています。中でも代表的な間違い…

こんな会話をする人は嫌われる!言語哲学者に学ぶ「4つのNG」

クリスマス・パーティ、忘年会シーズンですね。気の置けない仲間とワイワイするのもよし、職場の仲間と一年の労を労うもよし。そういう中で、自然と人が集まる素敵な会話を…

人間関係トラブルの9割を解決する、たった1つのシンプルな方法

日常生活のさまざまな場面で起こる、人間関係のもめ事やトラブル。この原因の根っこには、実は単純な「承認欲求」という気持ちが隠れています。その欲求に共感する力を養う…

丁寧なつもりが無礼に!3つの危険な日本語「了解」「大丈夫」もう1つは

礼儀正しく言っているつもりが、実は「失礼」にあたる言葉だった。そんなガッカリなことはありませんよね。もちろん、人間なのでつい言い間違えてしまうこともありますが、…

「注意する」「やめさせる」、言いにくいことを上手く伝える3つのコツ

部下の遅刻、同僚のミス、いつも気になる上司のあのクセ……、まあいいや、こちらがフォローすればいいこと、我慢すればいいことと問題を先送りにしていると、いつの間にか事…

「さすがです」は実は失礼?相手をうんざりさせる3つの敬語

敬語に関して、使う立場としては、本当に色々気を遣っているのですが、果たして敬語を受ける立ち場の方から見ると、どのような感じなのでしょうか。私も年齢を重ね、人並み…

「させて頂く」とは失礼!そのワケと改善案を解説

あなたが今朝送ったメールに、「させて頂く」という言葉は何回出てきましたか? そして「いただく」を「頂く」としていませんでしたか? 今日はその2点について、どうし…

言葉遣いを直したいあなたへ。今すぐできる2つの対策

元女性議員の暴言が話題ですが、あそこまでひどくないにしても、言葉の悪さは育ちの悪さに対するイメージと直結します。いわゆる「お里が知れる」とはこのこと。ほんの少し…

「大舞台」だいぶたいで合ってる?みんなが間違える日本語の読み

読み間違いしやすい漢字を集めたコラムは世の中たくさんありますが、何回も見てしまうのは、うろ覚え、覚え切れていないからかと思います。国語教師としては、そのあたりの工夫を凝らしてみたいもの。今日は、例文を…

「押印」おういん?簡単なのに読み間違える漢字10選

この原稿を書いている日は五月ですが、空は快晴です。とても気持ちの良い晴天です。しかしここで「五月晴れ」と書いてはいけません。この「五月晴れ」を「ごがつばれ」なんて読んではいけないし、しかもこの言葉は「…

「役務」って正しく読めてる?簡単なのに間違える漢字10選

新元号に変わり「令和」となりました。この「令」という文字は、フォントによって形が違います。万葉集が出典だったこともあり、日本語に興味が集まっているようです。今回も、誰もが知っている漢字を使っているのに…

「一段落」は「いちだんらく」?知らないと恥かく読み間違え10選

元号改正で再び漢字に注目が集まっています。誤読をした政治家が立たされるなど、ヒヤヒヤする場面も。今回は、誰もが知っている漢字を使っているのに、誤読の多いものを選んでみました。1・一家言読み間違いの例い…

合いの手は「入れる」?「打つ」?意外と曖昧な言葉5選

言い回しが何だかとっても似ていて、もうどっちが正しいか分からなくなってしまった言葉はありませんか? そんな言葉の中から、間違いやすい曖昧な言い回しを5つ選んでみました。解説も付けましたので、今日、この5…

「極めつけ」「極めつき」どっちが正しい?うろ覚えだと恥ずかしい言葉10選

日本語の言い回しには、とても似通ったものがあり、きちんと覚えていないと、恥ずかしい言い間違いになってしまうことも。今日はそんな「うろ覚え」な言い回しを10個選んでみました。どうして覚え間違いをしているの…

「過不足」は「かぶそく」ではない!ありがちな濁点がらみの誤読5つ

新年号が「令和」に決まりましたね。清音か濁音かという間違いがない熟語で良かったです。「平成」に元号が変わった時は、「へいぜい」ではなく「へいせい」でいいの?のような話もありました。「平生(へいぜい)」…

「甘味処」は「かんみどころ」じゃない⁉簡単なのに読み間違える熟語10個

「重版出来!」という速報を読んで、「○○さんの本、じゅうはんできだって!すごいね!」と伝えてくれた友人。ツッコミどころ満載でしたが「へー、すごいね!」と流しました。こういう言葉の訂正って、人間関係に響く…

「ちょっと」を○○に言い換えるだけで…劇的上品な言葉づかいベスト10

特に敬語をふんだんに使っているわけでもないのに、なぜか言葉が美しいと感じる人がいます。雑な感じがしない、ある種、格のある雰囲気の言葉を使う人です。そういう人たちの言葉の特徴に「あらたまった」感じがする…

「おざなり」と「なおざり」どっちが正解?わかりにくい日本語の意味

ぼくたち、ずっとこのことを「おざなり」にしてきたよね。なんとなく意味は分かりそうですよね。では次の言葉はどうでしょう?ぼくたち、ずっとこのことを「なおざり」にしてきたよね。このカップル、どっちの状態が…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

WORKに関する最新記事