あの人はもう、結婚しちゃいましたか?-42歳・絵美の場合(1)-【40女の恋愛事情・story3】

誰にも気兼ねしなくていいし、身軽だから、私は一人が好き。

土曜にはそう思っていたのに、日曜の夜には一人でいることがたまらなくさびしくなったりもする。

独身女性のみんなは、どんな恋愛をしてるんですか?

あまり語られることのないアラフォー女性の恋愛事情をクローズアップした小説、【40女の恋愛事情】

story1 、story2に続いて、42歳・絵美の場合を3回連続でお送りします。

 

 

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結婚しそびれたのかもしれない。

最近、そんなことを考えてしまう。

あの頃付き合っていたあの彼と、もし結婚していたら、どうなっていたんだろうと……。

 

なぜ、こんなことを考えるようになったのだろう。

そうだ、あの日、からだ。

先日、20代に結婚した女友達・ノリコの家に遊びに行った時から……。

 

彼女は郊外の小さな可愛いオレンジ色の屋根の家を中古で10年以上前に手に入れている。犬を抱いた彼女がドアを開けると、その横をすり抜けるように、制服姿の女の子が出て行った。

 

「行ってきます」

「傘持った? 午後から雨って言ってたわよ」

女の子は頷くと、私に軽く会釈をして、駆けていった。

「うそ……!」

信じられなくて、その背中を目で追った。

 

「あの子、娘さんだよね?」

「そう。もう、中学生」

「嘘でしょ。この前会った時は、幼稚園児だったのに」

「人の子って、早いでしょ」

ノリコは笑った。

「私と絵美だって、何年かぶりだもんね」

 

学生時代は毎日会ってた親友も、ノリコが母親になり、私が仕事でバタバタ忙しくしているうちに、気づいたらご無沙汰していた。メールは時々やりとりしていたけれど、誰が結婚した、どの先生が亡くなったなんていう連絡ばかりで、お互いの近況すらもろくに話してもいなかった。

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