宝くじシーズン到来!高額当選した40代女性の「末路」は?

年末が近づいてくると、宝くじ売り場には一攫千金を求める人々が詰めかけ、長蛇の列になっているのを目にします。確かに、もし3億円も当たったら、夢も希望も広がりそうですが、あるデータを見ると、宝くじに当たった人たちのその後は、輝かしい未来どころか、悲惨になっているケースがほとんどなのだとか…。そこで、今回は、宝くじの落とし穴と注意点ついてお話しします。

大金は手に入ったけど、失うものも多かった…

一度は誰もが夢みる一攫千金。宝くじに当たったら「高級マンションも買えそうだし、海外旅行にもバンバン行けそうだし…」といろいろ夢が膨らみますが、実際に高額の宝くじに当たった人たちは、不幸になってしまっているケースが多いのだとか。

実は、以前、私のところに宝くじで3億円当たったという女性が相談にやってきました。40代前半の彼女は、普通の派遣社員のOLで、宝くじが当たるまでは、手取り20万円程度のお給料をやりくりして堅実に暮らしていたそうです。

ところが、3億円も手にしてしまったので、それまで我慢して働いていた派遣の仕事を辞めてしまいました。そして、収入がなくなってしまったにもかかわらず、ブランド物のバッグや靴、時計、洋服を買いまくり。高級レストランや海外旅行にも行きまくって、それまでとは真逆な派手な生活を送るようになってしまったとのこと。

また、宝くじが当たったことで、金融機関をはじめ、買い物にいく先々でVIP対応を受けるようになり、高額な金融商品やジュエリー、高級マンション、車などを買ってしまい、3億円もあったのに、あっという間に、残り少なくなってしまったとのことでした。

周囲からちやほやされることに慣れてしまって、友人や家族に高飛車な態度をとるようなってしまい、彼女から友人も離れていき、家族からも孤立してしまったようです。

そう、せっかく夢の一攫千金を手にいれたのに、気がつけば、仕事も友人も家族も、お金も失ってしまったのでした。

私のお客様の例のように、宝くじに当たった人は、その後、不幸な末路を迎えている人が少なくないようです。

もちろん、宝くじが当たったことで幸せに暮らしている人もいることでしょう。でも、その差は、大金を扱う器があるかどうかにかかっている気がします。日頃より、人間的な器を広げ、大金を手にしても全うな人生を送ることができるよう努力をしておくことが大切ですね。

︎宝くじは一番割にあわないギャンブルって本当?

上記では、宝くじに当たったときのお話しをしましたが、当たった時の心配はさておき、そもそも宝くじって当たらないですよね(笑)。

みなさんは、ギャンブルの「控除率」というのを知っていますか?

控除率とは、宝くじや競馬、パチンコなどの主催者(胴元)の取り分のことです。宝くじの控除率はなんと「55%」もあるのです。

つまり、最初から主催者の都道府県や政令指定都市に半分以上、持っていかれているというということ。

この控除率は、競馬だと25%くらい、パチンコだと10%くらいです。ギャンブルを推奨するわけではありませんが、控除率だけみれば、宝くじよりも、競馬やパチンコをやる方がまだよいでしょう。

それに、競馬やパチンコは分析をしたり、経験を積んだりすることで勝てる確率が上がっていきますが、宝くじは、基本的に攻略法はありません。当たりやすいといわれている売り場で買う人も多いですが、気休めでしかないでしょう。

宝くじが貧者の税金といわれるワケ

こうやってみてくると、宝くじは、当たっても当たらなくても得することは少ように見えますね。

お金を増やすとき、最初から絶対に儲からないとわかっている商品に投資をする人はいないと思いますが、宝くじは、最初から主催者に取り分を半分以上持っていかれているので、まさに、儲からないとわかっている商品に投資しているのと同じことです。

さっきお話したように、宝くじの主催者は、都道府県や政令指定都市です。宝くじの収益金は、主催者である都道府県や政令指定都市の収入になり、この収入は公共事業などに使われているようです。

つまり、これらの自治体にとっては、宝くじの収益金は、税金が入るのと同じなのです。 

宝くじが「貧者の税金」といわれる所以ですね。

運試しと割り切って買う分にはよいかもしれませんが、今回お話した注意点を参考に考えてみてくださいね〜。

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