#72 モテない40代独女、ついに気になる男性に誘われて……!【40代編集長の婚活記】
40代・独女・恋人いない歴8年。モテない人生まっしぐらの結婚できない女、OTONA SALONE編集長・アサミ。婚活を始めて1年4カ月も経つのにいっこうに結婚の兆しはない。それどころか、恋人もできない、デートする相手さえも続かないのはなぜなのか? そこには「男性不信」という深い闇が……。これは40代独女のリアル婚活ドキュメントである。
尊敬する男性に誘われた!
最初につきあった彼氏に浮気され、合コン相手には外見をディスられ、30代後半でつきあった彼氏には理由も告げられないまま去られ……。男は浮気する、見た目で判断する、そして身勝手。だからもう恋愛なんてしたくないし、彼氏なんていらない! そう思っていた38歳のとき。たまたま代理で行った仕事で出会った男性・クリエイターさんと仲良くなった。
仕事のアドバイスをもらったり、本人のブログが面白かったり、また、実際に手がけた仕事を教えてもらったりするうちに、すっかり感謝と尊敬の念をいだいた。
そんなクリエイターさんに「情報交換がてら、二人で飲みに行きませんか?」と誘われたのだ。
ステキな人だけど…だよね
素直にうれしかった。ちょっとだけ感謝と尊敬にプラスαの気持ちが芽生えそうになっていた。
……が、冷静になって考えてみよう。
クリエイターさんは、確か2歳年上なので40歳だ(当時)。ということは、まちがいなく既婚者……だろう。最初に会ったときはただの仕事だったので、結婚してるかどうかも聞いていないし、結婚指輪をしていたかどうかも見ていない。
でもまぁ、仕事ができて話も面白くて、この年齢。そりゃ、結婚してないわけないだろう。
やっぱり魅力がある男性は、そこそこの年齢で結婚してるよな。とりあえず、仕事のこと教えてもらおう。
クリエイターさんのことをちょっと気にはなったが、既婚者男性と付き合う気はサラサラない。あくまでも尊敬する先輩だ、と割り切った。
仕事の勉強になる話ばかり
待ち合わせたのは外苑前にある、隠れ家的な和食の店。めちゃくちゃモダンな内装でオシャレ! しかも高級そうだった。なんてハイセンスな店を選ぶんだ。通された席に着くと、クリエイターさんは先に座っていた。
さっそく飲みながら話を始めた。もちろん、仕事のこと。これからの出版業界・雑誌は、もっと自らをPRしていくことが大事だとクリエイターさんは言った。その当時、私が担当していた雑誌は、雑誌のPRなんてことは特にしていなかった。webもSNSもあったけれど、編集部はあまり力を入れていなかったし、もちろん動画も、OOH(交通広告や屋外広告)などもほとんどやっていかなった。
クリエイター「編集者がどんなに愛をそそいでつくっても、知ってもらわなければ伝わらないんだよね。雑誌を発売日に店頭に並べればそこそこ売れるっていう時代は、もう終わる。だから、雑誌もどんどんPRしていかなくちゃ」
いまとなっては当然のことだけれど、これは約7年前、2010年終わりごろの話。まだまだ雑誌にパワーがあって、webやSNSはまだ発展途上の状況だった。
ふいに会話に出た、プライベートのこと
自分が知らないことをいろいろと教えてくれるクリエイターさん。
国際的なメディアの流れ。彼自身が手がけた仕事のこと。彼個人のブログのウラ話……。面白い話ばかりで止まらなかった。
もう一軒行こうという話になり、近くのバーへ移動。そこでも相変わらず仕事の話が続いていた。
そんなとき、ふとクリエイターさんの言葉に耳が反応した。
クリエイター「僕は一人暮らしだから、オフィスはキレイにしてるけど自分の家はけっこうテキトーなんだよね」
ん、一人暮らし⁉ クリエイターさんは一人暮らしなの?
アサミ「あれ? 奥さんやお子さんは?」
だいぶ酔っぱらった勢いもあって、ド・ストレートに聞いた。
クリエイター「いませんよ。気ままな一人暮らしですから」
SNSでもつながる
絶対に既婚者だと思っていたクリエイターさんが、まさかの独身。え、ちょっとうれしいような?クリエイター「アサミさん、個人ではSNSとかやってないの?」
アサミ「いちおうfacebookとtwitterのアカウントは持ってますけど……見るだけで投稿とかしてないです」
クリエイター「ダメだよ。自ら副編集長として媒体をPRしていかないと。facebookは実名で登録してある?」
アサミ「はい……」
クリエイター「じゃ、友達になっておこう。申請したよ。ちゃんとチェックするから投稿してね」
アサミ「はい、わかりました!」
SNSでチェックしても独身!
facebookでもつながったクリエイターさん。彼がトイレに立ったとき、プロフィールや投稿内容をちょっとチェックした。
彼の独身申告を疑ったわけじゃないけれど、念のため確認をしたくて。
交際ステータスは「独身」、家族の欄にも何も書いてない。最近の投稿をザッと見ても奥さんや子供の匂いがするものはまったくない。
ホントに独身なんだ……!
この気持ちは、久しぶりに…
帰りはタクシーで送ってくれたクリエイターさん。その途中で私の手をギュッと握ってこう言った。
クリエイター「今日は楽しかった。また誘っていい?」
アサミ「はい、もちろんです。また、いろいろ教えてください」
タクシーを降りた私は、ドキドキしていた。1年半前、身勝手に去られた彼氏と別れてからは「男性なんて信用できない」「もう恋愛なんてしたくない」と思っていたけれど……。久しぶりに好きになれる人ができた、かもしれないと思い始めた夜だった。
【クリエイターさんは独身!しかもちょっといい感じ⁉ 久しぶりに恋愛が……。続きはコチラ】
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