岩井志麻子が勝手に予想。不倫報道の次に来る「女の色恋」2018

2018.01.16 LIFE

いや~、去年は不倫報道ってのがすごかったね。

誰もが知る大物から、誰それってな小物まで。人妻のパンツかぶった写真は流出するわ、「一線は超えてない」「体をほぐしてもらっていただけ」といった、後々まで語り継がれる名言も飛びだすわ。

不倫報道のエンタメ化

いつの間にか有名人芸能人の不倫報道は、無関係で無責任な第三者にとって完全にエンタメ化してしまった。

とはいえもはや、やりすぎ、食傷気味。

そもそも不倫ってのは当事者達には大問題の死活問題でも、他人にはおもしろコンテンツでしかない。

だから、見たことも聞いたこともない地方局の女子アナとか、微妙な芸人とか出されると、松葉ガニを期待して行った店でカニカマ出された気分になるんだよ。

いや、カニカマもおいしいし、最初っからメニューにあればつまみに頼もうかとも思うけど。

 

驚かないくらい飽和状態

確かに、公人が公費を不倫のために使っちゃいかんよ。

でも、普段いろいろ私らより大きな抑圧を受けつつ大きく納税している人達が、本人の金で遊ぶくらいいいじゃない。

当事者達だけで解決すべき問題を第三者がほじくり返すのは、無駄に当事者達の人生を狂わせるだけでしょ。

そんなわけでまず2018年はずばり、不倫報道が減るね。

もはや、誰の報道が出てもさほど驚かないくらい飽和状態になってんだから、ニュースにならなくなる。なっても、あっそ、で盛り上がらないまま終わる。

 

不倫の次にくる恋愛的流行は

逆に、今度は不倫じゃなく不毛が流行るんじゃないかと予想してみる。

不倫は当事者には心ときめく楽しいものでも、人間関係壊したり社会的な制裁もある。

だけど不毛は無意味で生産性もないかわりに、大きく罰せられることも破滅することもない。

たとえば架空キャラに恋をし、歴史上の人物との交際を夢見る。

そんなんとっくに熱烈なファンやオタクはやってるといわれそうだが、不倫ではなく不毛を極めるなら、あえて好きでもない興味もない相手を適当に誰かに決めてもらって、それでどこまで自分が燃えて萌えてるか試す。

省エネの不況時代にぴったりな、不毛だけど知的な遊びよ。

ナポレオンではなく、ナポレオンの前妻の父親の弟を調べ尽くすとか。

バラの妖精ではなく、パラにたかる虫の天敵の鳥の妖怪を萌えキャラ化するとか。

マニアックすぎマイナーすぎたものが意外に今年盛り上がり、2019年の大ブームになったりして。

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この記事は
作家 岩井志麻子

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