もしかして彼、既婚者かも…確認できない40代独女の孤独【不倫の精算 13】
彼との付き合いを話せなくなり
M子の変化は、元気をなくしていくだけではなく、彼との付き合いを友人たちに話さなくなったことだった。
当初は「いい出会いだね」などとみんなで盛り上がる機会もあったが、彼の誕生日以降、M子は彼の話題を口にすることが減った。「あれからどう?」と尋ねても適当にごまかされるだけので、今は誰もM子の「彼」については触れない。
それがいっそう、M子の孤独を深めていた。
もし彼が結婚していれば、自分は「既婚者に騙された馬鹿なオンナ」になってしまう。別れていないならなおさら自分のモラルを問われることになる。それが怖かった。
M子にとっても、彼との交際は公にできないものになっていた。
それでも、不安が抑えられないときは誰かに話したくなる。M子からの連絡は、彼とどう向き合って良いかわからない、これからどうすれば良いかわからない、そんな苦しみを吐き出すものが増えた。
この年末年始も、M子は彼と過ごしていない。「年越しは毎年家族で集まることになっていて」が彼の言い訳だったが、仕事納めから年が明けて仕事始めの日まで、彼から電話がかかってくることはなかった。
M子はいつものように、「わかった」とだけ返していた。返信をもらえないことが怖くて、こちらからLINEを送ることすらできずに過ごした。
彼への愛情は消えない。そんな状態でも、やはり誘われれば会える喜びで満たされる。目の前の美しいM子を見ると、孤独に苦しみながら彼には愛されたくて必死になっている心が伝わってくるようだった。
だが、もしこれが「不倫の恋」であったとき。
彼女の絶望を考えると、首元で揺れるダイヤモンドの輝きから思わず目をそらしてしまうのだ。
ひろたかおりが傾聴してきた不倫
「ひとりはイヤ」誰とでも寝るほど孤独がつのる【不倫の精算1】
「プレゼントの山」に麻痺し精神束縛に気づけない【不倫の精算2】
どうする?既婚女性が「不倫バレ」した瞬間【不倫の清算3】
そう、私が欲しかったのは旦那じゃなくて「彼氏」【不倫の精算4】
「仮面妻」の孤独。40代女性がハマるニセの愛【不倫の清算5】
「腐れ縁」を断ち切れなかった独女の後悔【不倫の清算6】
バツイチシングルがハマった「都合の良い不倫」のドロ沼【不倫の精算 7】
「元カレ」との関係を断ち切れない既婚女性が抱える欲【不倫の精算 8】
「体だけの関係」とわかっていても、抜け出せない40代独女の葛藤【不倫の精算 9】
ねえ、どうしてその男に貢ぐのがやめられないの?【不倫の精算 10】
出会い系の既婚者でもいいから、自分を求めてほしかった【不倫の精算 11】
独身男性との不倫におぼれる40代既婚女性の誤算【不倫の精算 12】
もしかして彼、既婚者かも…確認できない40代独女の孤独【不倫の清算13】
誰にも言えない男女関係を「やめることができない」40代独女の苦しみ【不倫の精算#14】
【もっと読むなら】
#不倫
スポンサーリンク