
「お電話差し上げます」この日本語は正解?それともNG二重敬語?
「お」や「ご」をつけても二重敬語にはならない
読者の方から次のような質問がありました。
美化語は敬語の一種ですから、重ねて使うと二重敬語になってしまいますか?
二重敬語については、何回かコラムを書いています。
敬語表現をダブルで使ってしまう誤用で、「お召し上がりになられる」「おっしゃられる」などがそうですね。
例えば「お召し上がりになられる」ですが、「召し上がる」という尊敬語と「なられる」という敬語表現が重なっているというわけです。
そして、実はこの「お召し上がりになられる」の「お」も「召し上がる」という相手の行為を丁寧に言った美化語だとすれば、三重敬語ということになってしまいます。さらに「です・ます」も丁寧語として敬語に数えると、このフレーズは実に四重敬語ということになってしまいます。
この場合の修正方法ですが実は「お召し上がりになられますか?」は
- 「召し上がりますか?」
- 「お召し上がりになりますか?」
のどちらかで十分なのです。二番目の文の「お」は敬語としてカウントしません。どうも物足りないような気がして、色々足してしまいがちですから気をつけましょう。
まとめ
美化語や丁寧語は、二重敬語かどうかとして考える際、敬語にカウントしなくてOKです。「お電話差し上げます」は「差し上げる」が謙譲語ですので、それで十分です。つまりこの文の中では「電話」に「お」を付けても付けなくても敬語としての表現としては既に成り立っているのです。
そして、差し上げる「電話」は両者のものであり、相手の所有物でも自分の所有物でもないので、ここでも「お」を付けても付けなくてもいいことになるのですが、丁寧に言いたいとき、特に女性の場合は「お」をつけた方が自然だということです。
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