「喉が渇く前に水を飲む」の盲点に要注意!むくみに悩む40~50代の不調を招く、過剰な水分摂取の末路とは【石原新菜先生が解説】

熱中症対策にと、喉が渇く前にせっせと冷たい水を飲んでいませんか?

その水分の摂りすぎがむくみやたるみの原因となっている可能性が!「女性は夏こそ冷えと水分のとり過ぎに注意してください」と医師の石原新菜先生。夏の適切な水分の摂り方について教えていただきました。

【石原新菜先生の“ご自愛温活”のすすめ#4】

更年期の症状?それとも暑さから?その不調はもしかして…

むくみがひどくて、体が重くて、何だか元気が出ない……。40~50代の女性なら、それが更年期の症状なのかそれとも暑さによるものなのか、よくわからなくて不調を我慢してやり過ごしてしまうことが少なくありません。その不調は水分の摂りすぎによる夏特有の冷えの可能性があります。

 

この夏は全国で異常な暑さが続いています。熱中症対策のために水分補給はとても大事なことです。しかし、水分補給と同じくらい水分を出すことも大事なのですが、水分の摂りすぎでそれが体にたまってしまっている方も少なくありません。

もし、夕方になると足がむくむ、靴下の跡が取れないようなら、それは水分がたまっているサイン。摂った水分が循環されていない可能性がありますよ。

 

むくみ、めまい、耳鳴りは体に水がたまった「水毒」のサイン

漢方には「水毒」という、体にたまった水分が毒となってさまざまな不調の原因になるという考え方があります。汗やお小水で外に出なかった水は体の中で水たまりとなり、内臓を冷やし、血行を悪くして冷えなどの不調を引き起こすのです。

 

例えば、めまいや耳鳴り、頭痛。現代医学では、気圧の変化が自律神経を乱して起こると言われています。しかし、漢方医学では、雨の日や台風など湿気の多い日は体から蒸発していく水分が少なくなるので、体に水がたまって起こると考えます。それが「水毒」です。

むくみだけでなく下痢や多汗症も水毒のひとつと考えられています。

 

もちろん暑い夏を健康に過ごすためには水分補給は欠かせません。でも、たいせつなのは水をたくさん飲むことではなく、体の必要な部分に必要な量の水分を届け、多すぎる水分は体にためずに外に出すことなのです。

 

暑い夏は、喉が渇く前に水を飲むことを推奨されていますが、明らかにいつもむくんでいて、水分が体にたまっているような方は、喉が渇いたら飲むくらいの意識でちょうどいいくらい。

 

多くの人は朝起きてすぐ、仕事中にちびちび、ランチやおやつ、夕食など食事の前後、お風呂の後や寝る前など、普通の生活の中でたくさんの水分をとっています。これだけで意識しなくても、1.5ℓから2ℓは飲んでいるでしょう。

ですから、運動をした後やサウナの前後にプラスして飲むのはいいのですが、汗をかいていないのにがんばって水分を飲む必要はないのです。

 

温め効果を狙うなら、水分にアレをちょい足し!

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