夜だけでなく日常も支配される。子どもを脅しの材料にされて離婚もできず、徐々に追い込まれた私は
被害者の心と体に表れる影響
こんな状態が続くと、妻の心と体には深刻な影響が現れます。心の面では、罪悪感や虚しさが積み重なります。「嫌なのに応じなければならない」「避妊をしなかったせいで赤ちゃんを守れなかった」と自分を責め続け、自己否定に陥ってしまう。やがて「私は人としての価値がないのでは」と感じ、自己肯定感を大きく失っていきます。
体の面でも、慢性的な疲労・不眠・胃痛や頭痛などの症状が現れます。A子さんも「夜中に心臓がバクバクして眠れない」「肩こりや胃の痛みが続く」と語っていました。
そして何よりもつらいのは、夜が近づくこと自体が恐怖になることです。夕食を片づけ、子どもを寝かしつけたあと、時計の針が進む音がやけに大きく響く。夫から「もう寝るよ」と声をかけられるたび、ベッドに入ってから夫がいつ触れてくるのか怯え続ける……そんな時間は恐怖そのものです。
「拒めば怒鳴られる。逃げられない」そう考えるだけで涙がこぼれ落ち、布団の中で体を固くする。しかも無反応でいると夫の機嫌が悪くなるため、精一杯の演技でやり過ごさなければならない。感情を無にして、ただ時間が流れ、夫が早く満足して終わることだけを願う夜が続きます。
本来、夫婦の営みは互いの安心や愛を確かめ合う時間のはずです。けれどA子さんにとってそれは、自分の感情を踏みにじられ、強要される恐怖の場に変わってしまっていました。
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モラハラカウンセラー
麻野祐香
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