全国平均より、血管年齢が-10歳!100歳以上の人数が3倍!日本の長寿地域に住む人の「共通点」とは?【世界長寿サミット開催の医師が解説】
血管年齢が全国平均より-10歳!100歳以上の人数が3倍!なぜ京丹後市は長寿なの?
「世界長寿サミット」では、健康長寿に対する取り組みも発表されました。健康長寿の研究を進める当大学は、京都府北部にある京丹後市の調査を2017年から行っています。京丹後市は、人口10万人あたり100歳以上の人数が全国平均の約3倍もいる長寿地域。地域住民の健康データを収集し、長寿と生活習慣の関係を明らかにすることを目的としています。
ここで、京丹後市の代表的な調査データを紹介しましょう。
京丹後市の代表的な調査データ
・高齢者の血管年齢は、全国の平均値と比べて約10歳若い人たちと同レベルだった
・65歳以上の高齢男女を対象に、青森県の特定地域と比較して、それぞれ300人以上の運動習慣を調べた。その結果、男女ともに運動習慣がある人が多かった。
・京都市内の人に比べて、腸内に酪酸産生菌が多かった。酪酸産生菌とは、大腸まで届いた食物繊維などを分解して、「酪酸」を産生する菌のこと。世界でも酪酸産生菌の重要性は指摘されており、酪酸産生菌が多い人は重症感染症で入院や死亡率が低いことが報告されている。

体に良い作用をもたらす細菌が多く属するファーミキューテス門の割合が高いことが判明。さらに、そのファーミキューテス門の構成を詳しく調べたところ、酪酸産生菌が多く存在した。
・高齢になると気になる認知機能に関して、腸内細菌と認知機能の関係を調べた。その結果、ビフィズス菌が少ない人ほど認知機能の低下が早い傾向があると判明。ビフィズス菌を効率良く維持する食品は乳製品や牛乳なので、意識して取り入れると良いことが分かった。
▶世界の長寿地域。食事の共通点は
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