「させていただきます」はNG!丁寧すぎて逆に無礼な敬語7選
4「お帰りになられる」→「お帰りになる」でOK
「お〇〇になる」も「〇〇になられる」も敬語なので、「お〇〇になられる」という言葉は二重敬語です。
- 先ほどお帰りになられました。
- もうお休みになられますか?
- いつごろお越しになられますか?
これがぐっとシンプルに変わります。
- 先ほどお帰りになりました。
- もうお休みになりますか?
- いつごろお越しになりますか?
5「ご覧になられる」→「ご覧になる」でOK
同様に「ご〇〇になられる」も二重敬語です。
- この映画はもうご覧になられましたか。
これは
- この映画はもうご覧になりましたか。
でOKなのです。
6「させていただきます」→「いたします」でOK
冒頭部分でも、また冒頭部分のリンク先記事でも解説していますが、
この「させていただく」は「誰かが許可をした」ということを強調したい場合にだけ適している言葉であり、普段は使わない方が良いと感じます。
- お手元の資料について、ご説明させていただきます。
- 添付の書類について、ご紹介させていただきます。
「させていただきます」を「いたします」にしてみますね。
- お手元の資料について、ご説明いたします。
- 添付の書類について、ご紹介いたします。
どうでしょう?
シンプルに「いたします」とするだけで、余計なものが削ぎ落とされ、かえって丁寧さが際立ちますよね。
7 なんと三重敬語!「お召し上がりになられる」→「召し上がる」でOK
こちらは上記二重敬語の合わせ技ですね。
「召し上がる」が既に尊敬語ですので、これだけでいいのですが、「お」がついて、さらに「られる」までついています。
三重敬語に相当します。
- 昼食はもうお召し上がりになられましたか?
- 昼食はもう召し上がりましたか?
慇懃無礼という言葉があります。言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼である様子を表す言葉です。
丁寧に、丁寧に、と思う余り、過剰になっては行き過ぎてしまいます。
そして、言葉はシンプルな方が伝わりやすいもの。真摯な気持ちが伝われば、言葉はそれほど飾らなくてもいいのです。
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