「イライラする人は口も臭い?」歯科医おススメの12秒対策は舌がカギ

あなたの口、乾いていますか? と言われても、この季節、喉なら乾くけれど「口の中が乾いているかどうか」は自分ではよくわからない……。

では、唇が歯にくっつくことはありますか?

「くっつくことがある場合は、乾いています。女性は口が乾きがちなんですよ」と語るのは、かしのき歯科医院の山嵜先生。ちょっと待って、口の中が乾くとはどういうことなのでしょうか?

 

女性はとにかく口の中が乾いている

かしのき歯科医院はごく一般的な住宅地の歯科。来院する患者のうち、男性よりも女性により口の中の乾きが見られるそうです。

 

「女性でも20代はそれほど乾いていませんが、30代を境に乾いた人が増え、更年期世代になると3人に1人ほどが乾いています。ただし、老眼のように年を取るとみんな悪くなるというわけでもありません。もともと乾きやすい体質を持っている人に、ストレスや生活習慣、加齢などの要因が加わり、結果的に症状として現れてくるのだと考えています」。

 

興味深いのは「自覚」の点。乾いている人に「あなたは口が乾いています」と指摘すると、たいていの人は「ああ、やっぱり」と納得するそうです。対照的なのが、歯のかみしめ・歯ぎしり。こちらは男女に偏りがなく起きますが、本人に自覚がない場合が多く、指摘しても「いえ先生、私はかみしめていませんよ?」と認めない場合が多いのだそう。

 

「歯ぎしりや口臭がある人はだいたい口も乾いている傾向ですが、私はこれらの原因は主にストレスだと思っています。唾液の分泌は自律神経と密接に関わりますが、女性は男性に比べていろいろなことに気づくからでしょうか、どうやら常時漠然としたストレスを感じやすいようです。ストレス下では唾液が分泌されませんので、結果的に口が乾くのではないかと思います」。

 

水を飲むのはNG、舌をまわして「さらさら唾液」を

口の中の唾液腺から分泌される唾液。さらさらの漿液性唾液と、ねばりけのある粘液性唾液の2種類があります。このうち、口臭や口腔トラブル防止のためによく分泌しておきたいのが「さらさら唾液」です。

 

リラックスしたときにさらさら唾液、ストレスがかかるときねばねば唾液が出ます。さらさら唾液を出す方法はとても簡単、口の中で舌を大きく回すことです。

 

1・唇を閉じ、舌先で上の歯の表面をゆっくり左端から右端へなぞる。

 

2・そのまま舌先で頬、下の歯となぞり、口の中をぐるりと1周する。

 

3・逆回しにもなぞる。左、右と3セットくりかえす。

 

いかがでしょうか、やってみたらじんわりと口の中に唾液ががたまってきませんか?

 

「逆に、たとえばいまストレスがかかっているなと自分でわかるシーンでは、敢えて口の中で舌を回し、唾液を出すとストレスにアプローチできるかもしれません。また、さらさら唾液はリラックスして副交感神経が働くとき出るので、イライラするときは脳内で『おいしいものを食べるところ』や『家でペットを撫でているところ』を思い浮かべてみてください」。

 

なお、すでに口の乾きを自覚している人は、水をちびちび補給して対策していることがありますが、むしろ唾液を洗い流してしまうので効果は低いのだそう。唾液を出すのがいちばんです。

 

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