貯蓄が1000万円超えても、銀行口座に置いたままでいいの?

仕事や家事に追われ忙しい毎日を過ごしている中、気がついたら貯蓄は1000万円を超えたものの、銀行口座に置いたままでいいのかしら?というのは、実はマネー相談でもよくある相談内容です。

 

銀行口座に置いていても低金利で利息も微々たるものだし、そのままにしておくのもどうかと気になりながらもどうしていいのやら。

 

今回は、銀行口座に1000万円貯まったらどうしたらいいのかについてお伝えします。

 

■1つの銀行に1000万円まで預けてOKな理由

万が一銀行が破たんした場合に銀行の預金保険の保護の範囲は、1つの銀行につき1000万円までの元金とその利息までです。仮に他の支店など口座をいくつかに分けていても同じ銀行では合計1000万円までです。つまり銀行が破たんしても銀行に預けているお金は預金保険で保護されているというメリットはあるものの1000万円を超える金額は保護されません。

 

1000万円を超えた部分については破たんした金融機関の財産の状況に応じて支払われることになっています。したがって、1000万円を超えたらまず預け先を別の銀行に分けておくと良いでしょう。

 

■「お金を運用しないのもリスク」と言われる理由は

貯蓄額がある程度増えたら「資産運用をしてみたいけど、お金が減るのもこわいしなぁ」と考えているうちに銀行口座にお金をそのままにしている人は少なくありません。

 

お金は運用しないでそのまま持っているのもリスクがあるといえます。なぜなら、お金の価値は将来も全く同じというわけではないからです。

 

お金の価値が変わる要因にはさまざまありますが、知っておきたいのは「デフレ」と「インフレ」です。デフレとは物価が下がっていき、その反対にインフレは物価が上がることです。

 

たとえば、現状100円で買えていた商品がデフレ時には90円になり、インフレ時には110円になったりします。デフレはお金の価値が上がり、インフレはお金の価値が下がるといえばわかりやすいでしょう。つまり現状、銀行口座にある1000万円が将来も同じ1000万円の価値があるかどうかわかりません。これを「インフレリスク」と言い、お金を運用しないこともリスクともいえます。

 

ただし、「インフレリスク」とあせって全て運用しないといけないということではありません。気負わずにお金の価値は変わるということを知っておきましょう。

 

では、手元のお金はどうするのがベスト?→

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