眞鍋かをり、老化宣言から考えるアラフォー美醜戦争のゴールはどこだ。

タレント・眞鍋かをりが

「芸能人ってすぐ『劣化』とか言われたりするけど、この年になると「あ、知ってまーす♪どっちかっつーと老化でーす♡」と開き直って中年の権利を堂々と主張できるから、歳取るのってすき」

とツイートし、話題を呼びました。

 

劣化ではなく、老化である。こう言うあたりに、眞鍋の知性がにじんでいる気がします。ゴム製品を長く使っていると、伸びてしまって使いものにならなくなることを経年劣化というように、劣化という言葉の対象はモノであり、人ではありません。さらに言うとゴム製品が劣化するかどうかは、使用環境の問題です。ゴム製品を頻繁に使う環境では劣化は早くなるでしょうし、めったに使わない場所では長持ちします。

 

しかし、老化というのは、全生物に共通する平等な現象であり、芸能人に劣化という言葉を使う人だって日々老いているのです。劣化という言葉を使う人は、前提として「自分の外見は変わっていない」と思っていて、眞鍋は「そういうおまえだって日々老化してるんだからな」とさりげなく刺したように私には感じられたのでした。

 

ルックスを商売道具とする芸能人が見た目についていろいろ言われてしまうのは、ある程度はないことでしょう。しかし、眞鍋と同世代の男性アイドルが劣化したと話題になることはないので、やはり、女性の外見というのは特別な意味を持つのだと思うのです。

 

ヒトは好き嫌いを、外見で判断している

私が女性の外見の重要性を知ったのは、会社員の時でした。当時の私は、女性が美しいことは、勉強ができたり、スポーツができるのと同じように、「その人の一部」だと思っていました。しかし、男性にとっては「全部」なのかもしれないと思う経験をしたことがあります。

 

新入社員時代、教育係だった男性の先輩の当たりの強さに、私は悩んでいました。パソコンのモニターを指して質問をしたところ、「オレ、毛深いオンナ嫌い」と仕事に関する答えはもらえないなど、はっきりと私に対する嫌悪を示してきたから。「うちの部に仁科じゃなくて、〇〇ちゃん(美人同期)が来てくれればよかった」とか「仕事で役に立たないんだから、飲み会くらい持ってこい」と言われるなど、今の時代なら確実にセクハラだという目にあっていました。

 

つらかったのは、仕事に「嫌い」という感情を持ち込まれること。ミスをすると私は怒鳴られますが、かわいい子は「オレの説明が悪くてごめんね」と謝っている。ミスをするから評価が下がるのではなく、嫌いだから評価を低くする、その基準は外見であるというなら、自分ではどうしようもできないだけに、どうしたらいいのだと途方にくれたのです。

 

もう一つ、驚いたこと。それは同期女子が男性のブスハラにのっかることでした。20代の女性にとって、周囲はみんなライバルです。仕事の出来はもちろん、ルックスや彼氏、それとは別にごちそうしてくれるおじさんの数競争など、彼女たちは無数の闘いを繰り広げていたので、私のようなぶっちぎりのドベが面白かったのかもしれません。

 

しかしながら、私はこの先輩や同期のことを書いてデビューしたので、彼らにブスハラしてくれてありがとう!と言いたい気持ちでいっぱいです。

 

ブスを嫌うのは、オトコなのか?

それでは結婚して、恋愛市場から引退すれば、美醜の問題がなくなるのかというと、そうでもないようです。

 

私は社宅に住んでいたことがありますが、そこで子育て中のママさんから、ちょくちょく聞いたのが「美人なママと友達になりたい」なのでした。ママの世界の掟は私にはわかりませんが、ママ友とはお子さんありきの問題だと思っていたので、驚きました。おそらく、美人なママと一緒にいるほうが自分のステイタスが上がり、ブスママと一緒にいると恥ずかしいと思っているからでしょう。上述した男性の先輩と同じように、外見で好き嫌いを決めてしまう人は女性にもいるのです。

 

前述したとおり、ブスに厳しい男性はたくさんいます。しかし、いざ寝てしまえば、情がわき、それほど邪険にできないのが男性のもろさとちょろさです。となると、真の意味で美醜に厳しく、取り付く島もないほどにブスが嫌いなのは、女性のほうだと思うのです。

 

アラフォーともなると、ここに「老化競争」も加わります。彫りが深くて細身の女性は華があるので、若いころは美人と呼ばれますが、しじゅうをすぎるとシワが強く出たり、頬がコケて老けて見えてしまう。反対に薄い顔は若い時には目立ちませんが、年をとってもあまり変わらないという一種の逆転現象が起きます。老けた元美人か、老けないフツウかの仁義なき戦いが始まるのです。

 

このように、美醜戦争は長きにわたって続くもの。戦いが好きな女性は、とことん勝ち負けを追求すればいいでしょう。でも、もし、そういう戦いが不毛だと感じたらどうすればいいのでしょうか?

次ページ「究極のオンナ」を語るのはこのオトコ

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