偏食ぎみの子どもも「食べた!」そのコツは?発達障害リスクも低下、しかも時短でチャチャっと食卓に出せる最強野菜とは【小児科医が解説】
3.抗炎症作用で発達障害のリスクが低下する
スルフォラファンを多く摂取した子どもと摂取していない子どもを比較した研究では、発達障害リスクが異なるという結果が出ています。近年、怒りっぽい、機嫌が安定しない、不安が強い、落ち着きにくいといった特性の子がいます。こうした情緒や行動の背景には、脳の奥にある情緒をつかさどる部分で“炎症”が起きている可能性が指摘されているのです。
アメリカの高濃度のスルフォラファンを使った研究では、脳の炎症を和らげることで、怒りっぽさや不安、多動などが落ち着いたという報告があります。実際、自閉傾向のある子どもを対象にした研究では、社会性や対人面、コミュニケーションの一部が改善した例も報告されています。ただし、ブロッコリースプラウトを食べたからといって急に特性が変わるわけではなく、効果には個人差があり研究もまだ進行中です。
4.解毒作用で肝臓の負担を減らし、元気な体をつくる
先に説明したように、スルフォラファンの硫黄成分には解毒を助ける働きがあります。体内に入った汚染物質や食品添加物などを体の外に出し、肝臓への負担を減らして疲れにくい体づくりに役立ちます。肝臓は、栄養の代謝や有害物質の解毒を行う、とても大切な臓器。肝臓の働きが弱くなると、毒素や老廃物が体にたまり、疲れやすさや体調不良の原因になるのです。さらにスルフォラファンは、花粉症や喘息などのアレルギー反応を引き起こす物質の排出を助ける可能性もあるといわれています。
食物繊維、カルシウム、鉄、栄養全部のせ野菜。気持ちの安定や皮膚の強化まで!
ブロッコリースプラウトの強みは、スルフォラファンだけではありません。食物繊維、超硫黄分子、ビタミンA・C・E・K、カルシウム、鉄、カリウム、葉酸が豊富です。
中でも超硫黄分子は細胞のミトコンドリアを元気にして、体中にエネルギーを届けてくれます。ミトコンドリアは子どもの活動や勉強においても、重要な役割を担っています。また、スルフォラファンと超硫黄分子は同じ“硫黄仲間”なので、抗酸化と解毒作用の相乗効果も期待できます。
食物繊維が多い点も、ぜひ注目してください。食物繊維は日本人のどの年代でも不足している一方、「第6の栄養素」として必要性が指摘されています。特に発酵性食物繊維は腸内環境を整え、免疫力を高めて病気に負けない体づくりを後押しします。しかもブロッコリースプラウトは、そのまま食べられて調理も簡単なのが魅力。腸脳相関で、脳にも良い影響を与えます。さらに腸皮膚相関で皮膚の健康にも関係しているので、肌のバリア機能の強化などに役立ちます。
また、最近の子どもたちは鉄やカルシウムなどのミネラルが不足しがちです。近年の研究では、3人に1人が鉄などのミネラル不足であることが分かっています。当院の血液検査でも、「ミネラルが足りていると思っていたけれど、不足していた」と気づく親御さんは多いです。ブロッコリースプラウトには、ミネラルが微量ながら含まれています。毎日の食事で少しずつ取り入れることで、子どもたちの栄養補給の一助になってくれるでしょう。
▶好き嫌いの多い子どもへの食べさせ方は
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