実は損してる?「保険の途中解約」失敗しない見直しポイントをチェック!

家計の見直しをするうえで、まず「保険の見直し」を検討する人は多いもの。新入社員の時に加入し、20年近く保険料を支払い続けているけど保障内容をあまり理解してないといケースはマネー相談の場でもよく見受けられます。

保険を見直したい気持ちはありつつ、「今まで続けてきた保険を途中で解約するのは損なのでは?」との質問も多々あります。保険を途中で解約すると損なのでしょうか。

 

■「掛け捨て型」なら解約しても損なし。保障内容をよく吟味してみて

掛け捨て型なのか貯蓄型なのかによって解約返戻金があるかないかが異なります。

「掛け捨て型」には、お金が貯まる仕組みがないので、満期保険金や解約返戻金などがありません。

掛け捨て型のメリットとしては、同じ保障内容の貯蓄型にくらべて、保険料の負担をおさえることができます。さらに、解約返戻金などがないため、いつの時期に解約しても損するという考えはありません。

ただし、注意したいのが保険はいつでも解約できますが、加入するには健康状態の告知が必要になること。解約後に加入したいと思っても健康状態によっては加入できない可能性もあります。

また、保険料は契約時の年齢が大きく影響するので、年齢が増すごとに保険料は高くなります。

あらためて保障内容を見直してみたところ、ここまでの保障は必要ないということであれば、解約、もしくは全部解約しなくても保険によっては保障を減額するなどの一部解約することもでき、保険料を下げることもできます。解約前にあらためて保障がいくら、いつまで必要なのかを考え、本当に解約しても大丈夫なのかどうか検討しましょう。

掛け捨て型は途中で解約しても「損」ということはないので、他の保険の見直しやすいのも掛け捨て保険の特徴です。

 

■「貯蓄型」の解約は要注意。予定利率の高いお宝保険もある

 

一方、「貯蓄型」の場合、満期前や保険料払込期間前など解約するタイミングによって、これまで支払ってきた保険料を解約返戻金が下回る事もあるので「損」する可能性があります。

加入してから経過年数が経つほど解約返戻金が増える仕組みです。また、保険に加入した時期によって予定利率が異なります。

予定利率は契約時の金利が適用され、予定利率が高いほど満期保険金や解約返戻金も高くなります。過去に販売されていた保険で今では期待できないような予定利率が高いお宝保険に加入している人は慎重に検討しましょう。たとえば新卒当時の1995年頃の保険ならば、予定利率3%などというものもあります。

今は銀行に預けていても低金利で推移しているので、予定利率が高い保険であればお金を貯める目的としては活用したいところです。本来、保険とはリスクが生じた場合に経済的な損失をカバーするのが目的ではありますが、無理なく保険料が支払えるのであれば解約する前には十分検討しましょう。

とはいえ、保険料の支払いが困難な場合は無理して続けることは厳しいです。その場合は、払い済み保険にして保障は残し保険料の支払いをストップするなど解約しなくても保険をキープできるかどうかについて、加入している保険会社に相談してみるとよいでしょう。

 

■まとめ

 

掛け捨て型は、いつ解約しても「損」ということはありません。貯蓄型は、解約するタイミングによって支払った保険料が解約返戻金を下回る可能生が高いので、解約するタイミングによっては「損」することもあります。いずれにしても、保障として必要がないのか、減額、払い済みなどの方法なども考慮し、解約する前にはきちんと検討しましょう。

 

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今関倫子 ファイナンシャル・プランナー

外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転職。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FPCafe登録パートナー

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