「認知症の親が別人のようで辛い」。まず最初に知っておけば介護する側もラクになる。「同じことを何度も聞く」など困った症状が出る原因とは【医師に聞く】
認知症の人は「嘘をつかない」。同じことを何度聞いても「初めて質問した」が真実
ジネスト:では「不安が募るやりとり」の分かりやすい例として、認知症のお父さんと娘さんの会話をご紹介しますね。
(出典:YouTubeチャンネル「高齢者ケア研究室」「【②同じことを何度もたずねる】優しさを伝える介護の基礎とコツ フランス生まれの介護技術「ユマニチュード」https://www.youtube.com/watch?v=J2D06_kJCCQ)より抜粋
【お父さん】:「今、何時?」
【娘】:「ちょっと待って。(えーっと……時計を見て)今、10時半」
【お父さん】:(1分後)「今、何時だ?」
【娘】:「今、10時半!」
【お父さん】:(1分後)「えっ……? 今、何時?」(さらに何度も聞く)
【娘】:「お父さん、なーに? もう10回ぐらい言ってるんだよ!」
【お父さん】:「初めて聞いたよ!」
【娘】:「嘘つきだよ、お父さんは」
【お父さん】:「嘘つきは、お前だよ!」(部屋を出て行く)
ジネスト:このように同じことを繰り返し尋ねてしまうのは、「不安の表れ」です。認知症の人は嘘をつかないので、「初めて聞いたよ!」というのがお父さんにとっての真実。もちろん怒っている娘さんも、本当のことを言っています。だからこそ、「お父さんは嘘をついたり、困らせようとしたりしているわけではない」ということを理解するんです。
また、こちらのケースのように漠然とした不安が生じると、ご本人は「しっかりしたもの(答え)を受け取ろう」と時間を尋ねることがあります。単純に時間が知りたいのではなく、落ち着かない気持ちを「何時?」と表現していることもあるんです。そのときは、「今10時だよ。お茶の時間だね。準備を手伝ってくれる?」のように、ほかへ意識が向くように促すこともおすすめです。
本田:認知症をお持ちの方が不安を感じている時に、周囲にいる方々から「心配ないですよ」「大丈夫ですよ」「私が一緒にいます」「あなたのことを大切に思っています」というメッセージを受け取ることができれば、ご本人の不安は次第に解消されていきます。介護で一番大切なことは「あなたのことを大切に思っている」ことを相手が理解できる方法で表現することです。
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(「オトナサローネ」編集部)
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