「すみません」と言いがちな3つのシーンのNGは?「すいません」は論外です

「お茶をどうぞ」「すみません」

「すみません、遅くなりました」

「すみません、何とお呼びしたらよろしいでしょうか」

このように「すみません」は大変便利な言葉です。「どうも」も同様ですが、さすがにビジネスシーンで「どうも」は耳にしません。ところがこの「すみません」は結構な頻度で聞くことの多い言葉ですよね。

 

3つの「すみません」のどれを言っているのか

この場合の「済む」は「気が済む」の「済む」です。その打消しですから、「このままでは気が済みません。お礼をさせてください。お詫びをさせてください。」そういう気持ちの言葉となるわけです。

先ほどの例でも、最後の例を除いて

「お茶をどうぞ」「すみません」の「すみません」は「このままでは気が済みません。お礼をさせてください」の「すみません」に属します。
また「すみません、遅くなりました」の「すみません」は「このままでは気が済みません。お詫びをさせてください」の「すみません」に属します。
ですから、もともと何の意味で言っているのかに注目し、元の言葉を敬語に直せば、仕事の場面でも、雑ではなくきちんとした言葉になります。

 

1・お礼の意味で言っていたら「ありがとうございます」に

「お茶をどうぞ」「すみません」の「すみません」はお礼の意味があります。お礼を言うときは何と言いますか?
そうですね「ありがとう」です。ですからそれを敬語にすればいいのです。
お茶程度でしたら「ありがとうございます」でOKです。
それ以上のことでしたら「感謝申し上げます」のように熟語に直すと形式ばった感じになりますし、「ご親切にありがとうございます」などのように理由を添えると伝わりやすくなります。

  • 「書類はこちらです」
    ×「すみません」
    〇「ありがとうございます」
  • 「控室をご用意しました」
    ×「すみません」
    〇「ありがとうございます。一息つくことができます。感謝申し上げます。」
  • 「今日の資料はメールでもお送りいたします」
    ×「すみません」
    〇「ご丁寧に、ありがとうございます」

 

2・お詫びの意味で言っているなら「申し訳ございません」に

さて、「すみません」はこちらの意味で使う人が多いのではないでしょうか。お詫びです。
まずは早いタイミングでのお詫び、真摯な態度なども必要ですが、言葉の上でも注意がいります。

「すみません、遅くなりました」
前述しましたが、この「すみません」は「このままでは気が済みません。お詫びをさせてください」の「すみません」に属します。
他に
「このたびは、すみませんでした。」
「すみません、私が間違えました。」
「こんなことになってしまい、本当にすみませんでした。」
など、使用頻度の高い言葉ですよね。

これらはすべて「お詫び」の言葉です。ですから、お詫びの言葉に置き換えるのがよいでしょう。
「このたびは、申し訳ございませんでした。」
失礼いたしました、私が間違えました。」
「こんなことになってしまい、お詫びの言葉も見つかりません。」

このように、便利な「すみません」を使わず、きちんと「お詫び」だとわかる文言に直すことが大切です。

 

3・呼びかけの意味で言っているなら「恐れ入りますが」に

実は「すみません」にはもう一つ意味があります。それは呼びかけです。

  • 「すみません、お手洗いはどちらですか」
  • 「すみません、よく聞こえないのですが」
  • 「すみません、〇〇様でいらっしゃいますか?」

ピンとこない人はこんな例はどうでしょう?

  • 「すみませーん。注文いいですか?」

このような「すみません」は呼びかけの意味で言っていますよね。
この場合も、他に言い換える言葉があります。「恐れ入りますが」です。

  • 「すみません、お手洗いはどちらですか」
  • 「すみません、よく聞こえないのですが」
  • 「すみません、〇〇様でいらっしゃいますか?」

これらの「すみません」はすべて「恐れ入ります」に置き換え可能です。

  • 「恐れ入りますが、お手洗いはどちらですか」
  • 「恐れ入ります。よく聞こえないのですが」
  • 「恐れ入りますが、〇〇様でいらっしゃいますか?」

このフレーズは、メールなどの書き言葉でも有効です。

× すみませんが、もう一度送ってくださいますよう、お願い申し上げます。
〇 恐れ入りますが、もう一度送ってくださいますよう、お願い申し上げます。

× すみませんが、10分前までに会場にお越しくださいますようご案内申し上げます。
〇 恐れ入りますが、10分前までに会場にお越しくださいますようご案内申し上げます。

「すみませーん。注文いいですか?」

これはさすがにラフな例で、ビジネスシーンには無関係なように思いますが、会食などの場面では使うこともあるでしょう。
その場合は、目くばせでウエイターを呼び、「恐れ入ります。注文をお願いします」というように利用できます。

 

「すいません」は論外

「すいません」は「すみません」の簡略版です。簡略語は敬語になりませんので、ビジネスシーンでは使わない方が賢明です。

 

お礼、お詫び、呼びかけ。どれで言っている?

このように「お礼」「お詫び」「呼びかけ」の意味がある「すみません」。自分がどの意味で言おうとしているのか、きちんと自分の頭で考えて、丁寧にほかの言葉に置き換え、しっかり口にすることが大事です。

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