トラブルを呼ぶ「うっかり相づち」に要注意!仕事の愚痴を言われたら、共感?否定?正しい反応は?
相手の望ましくない行動を減らすためのステップ
ステップ❶ 反応を「ゼロ」にする (反応しない)
相手の望ましくない行動が始まったと察知した瞬間に、これまであなたが相手に見せていたポジティブな反応を、すべて「ゼロ」にしましょう。例えば、次のような行動です。
・ うなずきをやめる
・ 合わせていた視線を外す
・ 笑顔や共感の表情を消し、無表情になる
・ 前のめりだった姿勢を、少し引いたものに変える
・ 時計やスマートフォンに目を落とす
「ゼロ反応」は、あからさまに嫌な顔をするのとは違います。嫌な顔は強い「拒否反応」つまり、「弱化」を与えられたことになります。そうではなく、ただ静かにポジティブな反応をスッと引っ込めて「無」になるイメージが「消去」です。
リーダーのゼロ反応が効果を発揮するには、普段からあなたが相手と良好なコミュニケーションを取り、表情豊かに話を聞いていることが大前提。いつも反応が良いリーダーが急に「無」になるからこそ、「おっと、この話はまずいんだな」と相手は非言語で察知するのです。
ステップ❷ 物理的に距離を取る
反応しないことと合わせて使いたいのが、その場から離れる方法です。
「あ、ごめん、ちょっとお手洗いに……」
「(時計を見ながら)もうこんな時間か。次の予定があるので失礼するね」
話題をそっと中断し、相手と物理的な距離を取りましょう。もし、どうしても何か一言返さなければならない雰囲気なら、共感の対象を「人」ではなく「事実(行動)」に限定しましょう。
× NG例 人に共感
「クライアントの〇〇さんって、難しいことで有名だから大変だね」
〇 OK例 行動に共感
「あの案件は、メールのやり取りが頻繁だから大変だね」
言葉で直接「NO」を突きつけるのではなく、非言語の態度で示す。これは「言った、言わない」の不毛な争いを避け、パワハラのリスクからリーダー自身の身を守るための重要なコミュニケーションスキルです。
◆関連記事◆
■「感謝されないと不安」「評価されてない?」上司の機嫌や言動が気になって集中できない!そんな心理状態になる理由と対処法を、メンタルヘルスの専門家が解説
■タッチパネルが難関すぎる!ファストフード店で「63歳新人」が直面した、リアルで切実な“壁”とは?
■結婚・昇進もリスク?「おめでたい事」で病気の可能性が高まる衝撃。1年以内のストレス合計点、300点超えは注意
■著者略歴: 矢野 香(やの・かおり)
国立大学法人長崎大学准教授。スピーチコンサルタント。専門は、心理学・コミュニケーション論。NHKでのキャスター歴17年。おもにニュース報道番組を担当し、番組視聴率20%超えを記録。NHK在局中からスピーチ研究に取り組み、博士号取得。大学教員として研究をつづけながら「信頼を勝ち取る正統派スピー チ」を伝授。クライアントには、大手上場企業役員、経営者、政治家などエグゼクティブクラスのリーダーが名を連ねる。著書に『その話し方では軽すぎます!──エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)、『最強リーダーの「話す力」誰から見てもリーダーらしく見える「話し方」の秘密』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などベストセラー多数。
1 2
スポンサーリンク
スポンサーリンク
















