石田ゆり子、「愛されるアラフォー独身」で生き残り続けられるワケ

たくさんの人がデビューして、そして消えて行く芸能界。
若い時に名前を売り、数字を稼ぎ、年をとってからペースダウンするのが標準です。
しかし、不思議なことに、若い時そうでもなかった人が、中年以降に頭角を表すこともあります。

 

石田ゆり子とひかり、そのキャラクター

女優・石田ゆり子もその一人ではないでしょうか。清楚な美貌から、お嬢さん女優として多くの人気ドラマに出演していましたが(医者の娘の役が多かったように思います)、彼女が20代の頃は、どちらかというと妹である女優・石田ひかりのほうにスポットが当たっていたように思います。

 

ひかりは元気なキャラクターで、「悪女」(読売テレビ)、「あすなろ白書」(フジテレビ系)、NHK連続テレビ小説「ひらり」で主演、紅白歌合戦で二年連続司会を務めるなど、人気女優としてのポジションを固めていきます。それに対し、ゆり子ももちろん人気はありましたが、どこかはかなげで、一生女優をやっていくというよりも、ほどほどのところで、エリートサラリーマンと結婚して引退しそうと私は勝手に思っていました。

 

ところが、人生とは何が起きるかわからないもの。

ゆり子は独身のまま、第一線で女優を続けています。大きな転機となったのは「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の“高齢処女”役でしょう。「男性経験がない女はモテない」という固定観念をくつがえすような、可憐さと透明感、聡明な役と彼女自身が同一視されて、イメージを上げました。初の書籍「Lily -日々のカケラー」(文藝春秋社)は20万部を突破、ベストセラーを記録するなど、絶好調です。

 

マウンディングを防ぐ、ゆり子の技とは・・・

ゆり子は、阿川佐和子センセイがMCを務める「サワコの朝」(MBS)に出演します。阿川センセイと言えば昨年ご結婚されましたが、「美人なのに独身」として長年名をはせ、かつ結婚されたときはなかなかの浮かれっぷりを見せていた。新旧「美人なのに独身」対談はどんな方向に行くのかと思えば。

 

ゆり子の圧勝でした。

 

その昔、トシちゃんこと田原俊彦が生まれた子どもの名前を明かしたくないと言ったところ、マスコミに総スカンを食らったことがありましたが、芸能人のプライベートの開示というのは、匙加減がとても難しいのではないでしょうか。

 

「プライベートなことなので」と言えば、お高くとまりやがってと言われますが、かといってゆり子のような女優にオンナ芸人のような自虐は似合わない。むきになって「結婚できないわけじゃないんです」と言い訳するのも、イメージに合わない。そもそも、法律的な結婚をしていないというだけで、食事やそれ以上の相手に困っているとも思えないのですが、今のゆり子には日本には珍しい、「憧れられる独身」を演じる義務がある。

 

それでは、「憧れられる独身」とはどういう像かというと、品があり、かつ話の内容が「共感できる」と女性視聴者に思ってもらえる人のこと。対談相手に下に見られたり、笑われるのは「憧れられる独身」とは言えないのです。

 

「一生のうち、一度くらいは誰かの妻になりたい」とゆり子は、結婚願望を明らかにします。結婚願望があると言うと、「じゃ、〇〇しなきゃ」と言われがちなものですが、ゆり子はそれを封じるある手段をとるのです。それは逆質問。

 

質問を受ける立場というのは、受け身です。仮に嫌な質問でも、芸能人たるもの、投げかけられたら答えるしかない。しかし、ゆり子は要所要所で会話の主導権を自分が握って、逆に質問するのです。

 

① 「私は結婚をしたほうがいいですか?」
② 「どんな男性を選んだらいいですか?」

 

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