「苔めぐり」は秋もオススメ。苔が美しい京都の5つの寺院

四季ごとに異なる表情を見せる京都。このところ、外国人の観光客に大人気ですが、日本人だって大好きですよね。個性的な寺院や、ご飯、スイーツ……。魅力的な要素がたくさんあります。今回の提案は「苔」をめぐる京都旅。11月30日(金)まで、京都市内の5つの寺院(三千院・圓光寺・建仁寺・東福寺・常寂光寺)で、「苔」を用いたアート作品が展示されているんです!

 

京都は「苔」の宝庫

先日、京都に行ってきました。夏の暑さも和らぎ、本格的な紅葉シーズンを迎える前の京都は、心なしか少し落ち着いた印象です。紅葉シーズンが本格化する前の京都で、今回は、「苔トリップ」を楽しんできました。

ご存知のように京都は「苔」の宝庫。見事な苔庭をもつ社寺がいくつもあります。そして、夏が過ぎ去った秋は、苔が元気を取り戻してさらなる美しさをたたえる季節だったりもします。そんな苔の見頃(?)に合わせ、京都市内の5つの寺院では、現在、苔を用いたアート作品「モシュ印」・「コケ寺リウム」を展示しているんです。

 

「モシュ印」「コケ寺リウム」って?

「モシュ印」「コケ寺リウム」ってなんぞや? という人も多いかと思うので簡単に説明を。

「モシュ印」は、苔の英訳である「moss(モス)」と「御朱印」をかけ合わせた造語で、御朱印の文字の部分を苔で描かれているアートのこと。写真だとわかりづらいかもしれませんが、こちらの御朱印の文字は苔で描かれているんです。

 

今回、各寺院に展示されている「モシュ印」は縦1.5メートル、横1メートルほど。一緒に写真を撮影するのにもぴったりな大きさです。文字を形成している苔を見ると、なんだか不思議な気持ちになってきます。聞けば、モシュ印には、ドライフラワーのように苔を乾燥させた“ドライモス”が使われているんですって。

「コケ寺リウム」は「苔テラリウム(コケリウム)」と「寺」を掛かけ合わせた造語で、ガラス容器の中に、各寺院の象徴的な建物のジオラマと庭園を、ガラスの器の中に、苔で再現したミニチュアアートです。

わらべ地蔵(大原三千院)実物

苔アート

各寺院の特徴がガラスの容器のなかに凝縮した「コケ寺リウム」はその世界観に吸い込まれるようで、不思議と目が離せません。この「コケ寺リウム」同じアングルで、建物や庭園を撮影するのもお忘れなく!

苔アート

苔は苔、みんな同じでは? と思いがちですが、苔に注目しながらお庭をみていると、苔にもそれぞれ個性があることがわかります。世界にはなんと約2万種の苔が生息しているんですって!

 

そういえば、数年くらい前から、苔に夢中な女性を指す「苔ガール」なんて言葉も出てきましたっけ。ふわふわの苔は日の差し込み方や見方によってはまるでビロードのよう。見れば見るほど、愛おしくなります。

 

アフロヘアの阿弥陀仏?

番外編として、もうひとつ、「歴女」垂涎のこの時期ならではの見どころをご紹介しましょう。

比叡山の修行を終えた法然上人が浄土宗最初の念仏道場を開いた「金戒光明寺」。その御影堂には法然上人の75歳の姿を表した坐像が中央に祀られています。法然上人の右わき壇に吉備観音像(重文)、左わき壇に文殊菩薩像が安置されていて、文殊菩薩は仏師運慶の作と伝えられています。

2018年11月9日から12月2日まで特別公開が実施されます。期間中は、白砂と杉苔の枯山水庭園「紫雲の庭」や鮮やかな紅葉と池が見事に調和した回遊式庭園、前述の文殊菩薩像や、遣唐使・吉備真備ゆかりの吉備観音像、仕掛けのある「虎の襖絵」のほか、伊藤若冲筆「群鶏図押絵貼(ぐんけいずおしえばり)屏風」などが特別公開。会津藩主・松平容保の兄であり写真大名とも呼ばれた尾張藩十四代藩主・徳川慶勝が撮影した写真のパネル展示も行われます。

また、こちらは「新選組」発祥の場所としても知られています。幕末、京都守護職の命を受けた会津の松平容保はここに本陣を構えました。近藤勇や土方歳三らはここで松平と謁見。松平公から、新選組という隊の命名と活動を許可され、壬生の浪士隊は新選組となり、新選組京都の治安のための取締り役に任命されます。実際に謁見したという場は火事で焼失していますが、同じ間取りで再現されています。

 

見どころもりだくさんの「金戒光明寺」ですが、SNSで大きな話題を呼んでいるのは、アフロヘアのような髪型にくぎ付けになる石仏「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」です。ネット上では、「アフロ地蔵」などと言われていますが、阿弥陀仏ですのでお間違いなく。

 

「五劫」という気が遠くなるような長い時間修行した結果、これほどボリューミーな髪の毛になったのだとか。「劫」は、「1つの宇宙が生まれ、消滅するまでの時間」「四十里立方の大岩に天女が三年に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」などを示す時間の単位。「五劫」がどのくらいの期間なのかもう想像もつきません。

そんなわけでこのアフロヘア、決しておしゃれ心によるものではないんです。でもなかなかファンキー&フォトジェニックですよね。ちなみに、「金戒光明寺」の御朱印帳には、「五劫思惟阿弥陀仏」の印が押されています。「五劫思惟阿弥陀仏」のパッケージの金平糖はおみやげにおすすめです。

 

展示期間中は5つの寺院を便利に巡ることのできる「地下鉄・バス一日券」と苔名所ガイドブック 「コケと苔庭京都旅」の特典がついた旅行商品が販売されているほか、対象5寺院のモシュ印またはコケ寺リウムを撮影し、ハッシュタグを付けてInstagramに投稿すると、Amazonギフト券が当たるキャンペーンも実施されています。

 

また通常非公開の文化財やお庭などの見ることができる秋の特別公開もお見逃しなく。

 

JR東海「モシュ印・コケ寺リウム」キャンペーン
実施期間:2018年9月1日(土)~11月30日(金)
対象寺院:三千院・圓光寺・建仁寺・東福寺・常寂光寺
※モシュ印、 コケ寺リウムの観覧には各寺院の拝観料が必要
※作品の公開時間は各寺院の拝観時間に準ずる
※法要や荒天などにより、 寺院の拝観が休止となる場合、 モシュ印、 コケ寺リウムともに拝観できない
http://souda-kyoto.jp/travel/koke/info.html

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