「最初は耳を疑いました」銀行マンの彼が不倫場所として選んだのは、なんと…
不倫相手から提案された、意外な場所とは!?
「『金庫でシよう』と言われた時、始めは耳を疑いました」
銀行の支店には「金庫」と呼ばれる、十畳ほどの部屋があります。本棚がずらりと並ぶ、図書室のような空間です。小切手や契約書の原本の他、「捨てたら問題になりそうだから、とりあえず金庫に入れて置こう」という雑多な書類が格納されています。そこは二重ロックがかかり、開けるのに二人を要し、暗証番号も入力しなくてはなりません。
金庫は扉が閉まると自動的に施錠され、他の人が来たときに外から開けるためには解錠が必要になります。
解錠をしようとすると大きな音が鳴り、完了までそれなりに時間がかかります。入口から離れた場所で、本棚に隠れて事を行っていれば、解錠されるまでに服を整えて元の状態に戻れます。防犯も防音も完璧な場所は、確かにさっさと事を済ませるにはぴったりの場所でした。
もちろん金庫に入れるのは、業務中のみ。彼にとっても業務外の時間を使わなくて済むし、お金も出て行かないし、打って付けの場所でした。水を得た魚のように身体を求めてくる哲也さんに反して、美咲さんの気持ちは冷めて行きました。
「ちょうどパワハラ上司が異動したんです。新しい上司は穏やかで、仕事にも慣れてきました。同僚とも仲良くなり、哲也さんがいなくても楽しく生きられるようになりました」
そんな美咲さんの心を見抜いたのか、哲也さんは思いもよらない行動をするようになりました。
冷めていく彼女に、焦った彼が取った行動 次ページ
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作家・ライター
綾部まと
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