「ますますお幸せに!」は離婚の暗示?結婚式でNGな言葉の言い換え術

2018.11.05 WORK

メールや文書で失礼なことを書いてしまった場合、最悪謝罪をし、訂正したものを送ればいいのですが、結婚式のような大切なイベント時に失敗は避けたいもの。最近は二人のなれそめなどを文字、キャプション付きのムービーにすることも多いですよね。そう、実は動画に貼る言葉にも気をつけたい時代になりました。また、挨拶やスピーチなども、DVDに残ったり、短く編集してSNSで公開されたりすることも多いものです。言い直しもきかない状況ですが、逆に準備をする時間はあるはずです。今日は結婚式でNGな表現と、その言い換え方を教えます。

 

意外と使ってしまう「重ね言葉」は再婚の暗示?

想像してみてください。結婚式のスピーチや、なれそめDVDにこんな言葉を見聞きしたことはありませんか?

○○さんは、○○さんに、何度も何度もアタックしたそうです。
ここまでの道には、本当にいろいろなことがありました。
近々、新しい命も生まれるとか!
ますますお幸せに!
いよいよ新しい人生のスタートです!

これら「何度も何度も」「いろいろ」「近々」「ますます」「いよいよ」は重ね言葉といい、結婚式では慎むべき言葉とされています。「再婚」を暗示するからです。どんなにおめでたいことでも、結婚式は1回でいい。そういう気持ちからなのでしょう。「それくらい……」と思いがちですが、後から悪く言われるよりは、その辺は割り切ってしまい、本来のお祝いの気持ちに重点を置きたいものですね。

 

では、具体的にはどのように言い換え、書き換えたらよいのでしょうか。

○○さんは、○○さんに、何度も何度もアタックしたそうです。
→ ○○さんは、○○さんに、頻繁にアタックしたそうです。
→○○さんは、○○さんに、猛烈アタックをしたそうです。

 

ここまでの道には、本当にいろいろなことがありました。
→ ここまでの道には、本当に多くのことがありました。
→ ここまでの道には、本当にたくさんのできごとがありました。

 

近々、 新しい命も生まれるとか!
近く、新しい命も生まれるとか!
ほどなく、新しい命も生まれるとか!

 

ますますお幸せに!
さらにお幸せに!
末永くお幸せに!

 

いよいよ新しい人生のスタートです!
さあ、新しい人生のスタートです!
○○さん、○○さん、新しい人生のスタートです!

 

さすがにマズい「忌み言葉」どう書き換える?

結婚式のようなおめでたい席では縁起が悪いと避けられる言葉もあります。「終わる」「別れる」「帰る」などですが、こちらは有名ですからご存じの方も多いのではありませんか。有名ですので、書き換え例も多く出回っています。ですから、今回は、なれそめDVDなどに登場しやすい言葉に限定し、言い換え例を挙げてみます。

 

新たなスタートを切る二人に!「切る」が忌み言葉
→新たに出発する二人に
→新しい人生のスタートラインに立った二人に!

 

月日は流れ……「流れ」が忌み言葉
季節が過ぎて……
時が経ち……

 

思い切ってプロポーズ!「切る」が忌み言葉
→心を決めていざプロポーズ!
一大決心のプロポーズ!

 

このように、言葉そのものを言い換える方法と、「何を伝えたいのか」原点に立ち戻って他の表現がないか探す方法があります。言葉そのものを言い換える方法としては、類義語辞典が便利です。ネット上にもありますので、ぜひ、活用してみてください。語彙を増やすいい機会にもなります。

weblio シソーラス類義語辞典
https://thesaurus.weblio.jp/

 

■次に読まれているのは■

目上の人に「ご自愛下さい」は失礼?ビジネス敬語メールの文末7ポイント

「伺います」と「参ります」どちらを使うべき?意外な敬語の間違いと意味

敬語の3大間違い。「させていただく」「よろしかったでしょうか」「おっしゃられる」

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク