#118 恋人いない歴9年の独女、久しぶりに「ときめいた」理由【40代編集長の婚活記】

2018.11.07 LOVE

ファッションに寛大なのはアーティストだから?

しばらくファッショントークに花が咲く。ジェントルさんはレディースファッションの許容範囲が広いようだった。

ダボッとしたチュニックにワイドパンツという、普通の男性なら「女性らしさ」を感じない恰好でもほめてくれる。風変りなファッションでも受け入れてくれるジェントルさん。やっぱり“アーティスト”だからかな。

ジェントル「このトップス、ポイント部分の色使いもユニークです。カワイイ」

アサミ「カワイイですか?」

ジェントル「日本の色彩感覚とはちょっと違いますけど、カワイイです」

またちょっと気になった「カワイイ」と言ったときのジェントルさんの声のトーン。やっぱりまた、裏声っぽくなった。

 

え、そこに反応するの?

しばらくして、ジェントルさんはちょっぴり大きな声を出した。

ジェントル「あ!!」

アサミ「どうしました?」

びっくりした。それまで話していた声のトーンで、最も大きな声だったから。

ジェントル「アサミさんのネイル、カワイイ!」

アサミ「え、ネイルですか?」

ジェントル「カワイイ。もっとよく見せて」

その日の私がしていたのは、ダークな色にネコのモチーフを描いたネイルアートだった。まったくもってモテネイルじゃない。

 

個性的なネイルをやたらほめる

両手を彼の前に出してみた。自分のお気に入りのネイルだったので、カワイイと言われたのはうれしかった。

ジェントル「オシャレですね。上手。カワイイ♡」

アサミ「ありがとうございます。ネイリストさんが上手なんです」

やっぱりジェントルさんは、個性的なものもカワイイって言ってくれる。うれしいな! ジェントルマンなうえに、女性ファッションへの許容範囲が広い男性。なんだか緒にいて無理しなくてよさそうだし、自分らしくいられそう。ときめいた気がするし、なんか居心地がいい。これって…♬

ジェントル「デザインはどうやって決めてるんですか?」

アサミ「その時々ですけど、具体的にお願いすることもあれば、イメージだけ伝えてお任せすることもあります」

ジェントル「いいなぁ、女性は。ネイルアートが楽しめて」

ん、いいな……?

アサミ「男性でネイルケアされてる方もいますよね」

ジェントル「いいなぁ、カワイイ。僕もこういうネイルアートやりたいです。女性はいいなぁ」

ん⁉ 女性はいいな……⁉

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