夫も義母も敵だった。毎日こっそり「実家で夕食を食べていた」夫。義母に料理を教えて欲しいと頼むも、「料理には育ちが出るからねぇ、あなたに分かるかしら」と言われてしまって…

2026.06.17 LIFE

夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。経済的に自立した「働く女性」であってもなお逃げ切れずに苦しむ夫のモラハラについて、長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。

人がモラハラをするようになる要因は、先天性の問題と育ってきた環境の2種類があるといわれています。育ってきた環境とは、「愛情を一切もらえなかったネグレクト」そして逆に「溺愛されて甘やかされてきた」場合です。今回は母親から溺愛をされたモラハラ夫と息子を溺愛する義母からの仕打ち、Wモラハラで悩んでいるIさんのお話をさせて頂きます。

【実録・カウンセラーから見たモラハラ・リバイバル】

 

家庭に専念して欲しいと言われ、仕事を辞めてしまった

夫からのモラハラに悩み、離婚すべきかどうか迷っていた29歳のIさん。お話をうかがううちに、夫のモラハラはもちろんのこと、義母の態度にも大きな問題があることが見えてきました。Iさんが心を病んでしまった理由がよく理解できるケースでした。

 

Iさんは、弁護士として働く夫から「結婚後は専業主婦になって、自分を支えてほしい」と言われ、6年間積み重ねてきたキャリアを手放して結婚生活をスタートさせました。

「仕事を辞めるかどうか、本当に悩みました。ようやく仕事の面白さも分かってきた時期でしたし、チームのみんなと離れるのも寂しかったです。でも夫から専業主婦になってほしいと言われていましたし、義母からも『息子のことをお願いね』と言われていたので、仕事を続けたいとは言い出せませんでした」

そう振り返るIさん。一方で、専業主婦という立場や、弁護士として安定した収入のある夫との結婚を友人たちから羨ましがられ、どこか誇らしい気持ちもあったといいます。

 

結婚前、Iさんは夫の実家へ挨拶に行きました。そこで迎えてくれた義母は、とても優しく、笑顔の素敵な女性だったそうです。義母は、

「これで私も息子の世話から解放されるわ。これからはIちゃんに全部お願いね。家事をきちんとしてほしいから、仕事も辞めてくれるんでしょう?」

と笑顔で言いました。するとIさんも、

「これからは私が夫のことを支えますので、お義母さんはご自身の生活を楽しんでください」

と答えました。そのときは、この何気ないやり取りが、後になって自分を苦しめることになるとは夢にも思っていなかったのです。

 

義母にとって私は「敵」だった。夫も私より母親を優先する人だった

結婚生活が始まると、それまで優しかった夫は少しずつ態度を変えていきました。帰宅してもIさんを無視したまま自室にこもり、話しかければ「うるさい」と怒鳴る。そんな日が増えていったのです。「仕事のストレスなのかな。きっと大変な案件を抱えているんだ」Iさんはそう自分に言い聞かせていました。さらに夫は、連絡もなく帰宅が遅くなることが増え、夕食も家で食べない日が続きました。理由を聞いても、「仕事が忙しい」「俺の仕事に口を出すな」と突き放され、それ以上は聞けなかったそうです。

 

一方で休日の夫は優しいままでした。行き先を考えてくれたり、プレゼントを贈ってくれたりすることもあります。そのためIさんは、平日の冷たい態度も「疲れているだけ」と思い込もうとしていました。ところが、ある日。「今日は早く帰れそう? 夕飯は何がいい?」そう尋ねたIさんに、夫は思いがけない言葉を返しました。

 

「君の味噌汁はしょっぱすぎる。うちの母さんの料理とは全然違う。そんな夕飯を食べるために帰るのは苦痛なんだ」

その瞬間、Iさんは言葉を失いました。結婚前から料理教室に通うほど料理が好きで、自信もありました。まさか料理そのものを否定されるとは思ってもいなかったのです。悩んだ末、Iさんは義母に相談することにしました。夫の帰宅が遅いこと。夫婦の会話が減ったこと。料理をまずいと言われたこと。信頼していた義母なら力になってくれると思ったのです。しかし返ってきたのは、予想もしない言葉でした。

「息子なら、いつもここでご飯を食べて帰っているわよ」

 

義母はあっさりそう言いました。そして、「あなたの料理はおいしくないから食べる気がしないって言っていたわ。せっかく息子を任せたのに、結局あなたじゃ役に立たなかったのね」そう言って、どこか満足そうに微笑んだのです。

 

Iさんは目の前がくらむような思いでした。それでも場を取り繕おうと、「お義母さん、私に料理を教えていただけませんか」と頼みました。すると義母は薄く笑いながら、「教えてもいいけれど、あなたに分かるかしら。味覚って育ちが出るものだから」と言ったそうです。

 

Iさんは何と言ってその場を後にしたのか、ほとんど覚えていません。帰宅後、夫に「お義母さんのところで食事をしていたの?」と尋ねると、夫は一瞬だけ動揺した表情を見せました。ですが、すぐに怒り出しました。「お前の料理がまずいからだろう。母さんのところへ行って文句を言ったのか。本当にろくでもない女だな」そう怒鳴り続ける夫を前に、Iさんはようやく気づきました。

 

夫にとって何より大切なのは自分ではなく母親なのだと。

そして義母もまた、自分を家族として迎え入れたのではなく、息子を奪う存在として見ていたのだと。

 

本編では、結婚後にモラハラ夫の本性が現れ、さらに信頼していた義母にも裏切られてしまったIさんのお話をお伝えしました。

▶▶「ここはあなたの家じゃないんだよ」義母が合鍵で入ってきて、そう言った。そして夫が選んだのは妻ではなく母親で…

では、ついに義母が本性を現した衝撃の出来事と、夫が母親を優先し続ける異常な親子関係についてお届けします。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク