#125 私って何なの? 2回目デートでいだいた不安【40代編集長の婚活記】
空気を読んでみたけれど
あ、そう。なるほど、この場はそう答えるのね。実際がどうあれ、今日は打ち合わせで会っているという言葉にのったほうがいいわけね(ま、いまだにデートなのかわかんないけど)。
アサミ「はい、そうなんです」
ジェントルさんに話を合わせた。なんの打ち合わせもしていないけれど。
お知り合い「本のデザインとか?」
ジェントル「はい。まあ、そんなところです」
その言葉を聞いてちょっと微妙な気持ちになる。私のことを仕事相手、ということにするんだ。お友達でもないんだ。最初の出会いが仕事っぽいからそうなのかもしれないけど…。
私ってジェントルさんの何なのだろう?
飲み終わったら、と言うので
お知り合い「うしろがあるんじゃ、あんまり長居するのはよくないね。飲み終わったら出ようか」
飲み終わったら⁉ え!
ジェントルさんとお知り合いの男性のカップを見たら、もうあまり残ってはいない。一方、すでにお腹がタプタプだった私のコーヒーはまだ半分以上残っている。でも、飲み終わらなかったら喫茶店から出られない。
早く出たい…。
ちょっと苦しいけれどガマンして、残りのコーヒーを一気に飲み干した。私のお腹はさらにタプタプになった。あぁお腹いっぱい。
やっとデートに戻る2人
やっとお知り合いの男性と別れ、ジェントルさんと2人になった。時刻はだいたい午後の4時。やっとデート(?)に戻る。
ジェントル「GINZA SIXでも行きませんか? ここから近いですし」
アサミ「あ、いいですね! ちょっと見たいところあったので」
銀座の街をジェントルさんと歩く。ちょっとお腹が苦しいせいか、体が重い。自然と歩調がゆっくりになってしまう。
それを察してか、ジェントルさんは私に歩調を合わせてゆっくり歩いてくれた。よく考えたら銀座へ移動してくるときもそうだった。けっしてズンズンと先を行ったりしない。ついてくるわけでもない。合わせてくれる。
そんなところを紳士的と感じて、やっぱりうれしくなる。
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