#127 2回目デートで急接近⁉ そのとき独女が思ったこと【40代編集長の婚活記】
いったい何年ぶりのこと?
うれしかった。ステキな赤い口紅のプレゼント。いきなりだったのでちょっと戸惑ってしまったけれど…。そして男性から個人的にプレゼントをいただくなんて…これもまた、何年ぶりなんだろう。
と同時に、やっぱりゲイでも女装趣味なわけでもないんだとホッとしたりもする。
アサミ「本当にありがとうございます。さっそく明日から使いますね」
彼を見上げながら言った。
ジェントル「ぜひ、そうしてください!」
一緒にコスメを見たあとは
化粧品のフロアをあとにし、ファッションや雑貨、本のフロアなどをおしゃべりしながら回った。
ジェントルさんは本好きなのだという。私も出版社勤務なくらいなので当然そうなので、一緒に本を見たりするのは楽しかった。アーティストなジェントルさんは、デザイン本やアート本を見たりする。私がふだん見るのとは違って、興味深く感じた。
ジェントル「ほかに見たいところ、ありますか?」
特にもうなかった。買い物がしたいわけでもなかったし。でも「特にないです」って言うのも非協力的で感じ悪い気がして、超高速で頭の中にある知識を集結させた。
アサミ「ここの屋上庭園に行きませんか? 天気もいいですし」
ジェントル「いいですね。行きましょう」
屋上庭園でデートすることに
GINZA SIXの屋上へと続くエレベーターでも、ジェントルさんは紳士だった。乗るときからしてドアをサッと押さえてレディファースト。そして私を、壁際にスッと通してくれた。
そこでまた、ドキドキし始める。
ジェントルさんは私の前に立ち、まるで自分が盾になって他の人から守ってくれているように感じた。エスカレーターで後ろのステップに立ったときも思ったように…。圧倒的ナイト感!
そして、混んだエレベーターの中は彼との物理的な距離がグッと近くなる。最初に乗ったタクシーのとき以上の接近だ。
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