「もう、お父さんが怖くて嫌だ」子どもの涙が母を動かした…夫の支配から逃れるためにAさんが始めたこと
離婚へのカウントダウンを始めた日
結婚前は優しかった夫。もともと勝ち気なところはあったけれど、そこが頼もしいと思って結婚したのです。しかし、子どもが生まれてから、夫の態度はどんどん悪化し、「モラハラ夫」そのものになっていきました。それでも、いつか変わってくれると信じてきたのです。
でも、もうAさんの心の中では答えが出ていました。ただ、今すぐ家を出ることはできませんでした。子どもの学校もあります。お金の準備も必要です。住む場所や仕事についても考えなければなりません。
あと4年。
子どもの進学をひとつの区切りとして、夫と別れる。
そう決めた日からAさんは、誰にも気づかれないよう準備を始めました。少しずつ自分名義の貯金を増やし、離婚後に必要な生活費を書き出し、働き方についても考え始めました。夫の暴言や危険な運転についても、日付と状況を記録するようになったのです。事故が起きてからでは遅いのです。
「運転中だけだから」
「まだ事故を起こしていないから」
「普段は暴力を振るわないから」
そう考えて、我慢を続ける必要はありません。家族を怯えさせる運転も、妻や子どもの言葉を一方的に奪う態度も、モラハラです。自分の怒りを優先し、家族を黙らせ、自分に従わせる。それは会話ではありません。家族のための運転でもありません。「自分に従え」という支配です。
Aさんが離婚準備を始めたのは、夫の機嫌を取る人生に見切りをつけようと決めたからです。
子どもと自分の人生を、夫の支配から取り戻すための準備なのです。
<<前編:「パパ、怖い」子どもが泣いてもアクセルを踏み続けた夫。危険運転で家族を支配するモラハラの実態
この記事は
モラハラカウンセラー
麻野祐香
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