
「らくる」ではない!「擽る」の読み方、知っていますか?
誰しも一度は耳にしたことがあるはずの言葉でも、漢字で書かれると「え、なんて読むの?」と戸惑ってしまうことがあります。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
「擽る」の読み方、知っていますか?
「擽る」の読み方は?
「擽る」に使われている「擽」という漢字、あまり日常生活では見かけません。「〜る」という送り仮名の言葉は、考えてみればたくさんあるものですが、「擽」という漢字に合いそうな読みを思い浮かべるのは容易ではありません…。
「扌(てへん)」をヒントに、「手もとに引き寄せる」ことを意味する「たぐる」と読んだ人もいるかもしれませんが、「たぐる」は漢字で「手繰る」と書くので間違いです。
正解は…
正解は「擽る」です。
「擽る」は
1 皮膚の敏感な部分を軽く刺激し、むずむずして笑いたくなるような感じを起こさせる。
2 人の心を軽く刺激し、そわそわさせたり、いい気持ちにさせたりする。
3 演芸・文章・会話などで、人をことさらに笑わせようとして、こっけいなことを言ったり、演じたりする。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
一般的には「くすぐる」と、ひらがなで表記されることがほとんどですが、「擽る」と漢字で表すことができます。
あまり馴染みのない「擽」ですが、「くすぐる」の他には
- 音読み リャク・レキ・ラク
- 訓読み う(つ)・はら(う)
という読みがあります。
興味深いのは、漢字そのものの意味。
一 リャク・レキ
①う(撃)つ。
②はらう。かすめる。
③くすぐる。二ラク
石のように固い。引用元:擽|漢字一字|漢字ペディア
「くすぐる」の印象からは遠い意味に感じます。
語源を示す文献は見つけられませんでしたが、「擽」は音を表す字と意味を表す字を合わせた「形声」で成り立った漢字で、「擽」の「樂」は音を表す部分(音読みはガク・ラクなど。訓読みはたの(しい)・たの(しむ)など)ではあるものの、「こころよい・たのしい」などの意味があります。
「手で楽しませる」から転じて「擽る」なのかな?と筆者は推測しています。
くすぐったいには謎が多い
さて、そんな「擽る」ですが、なぜくすぐったく感じるのか、なぜくすぐられると笑ってしまうのか、くすぐるにはどんな生理学的な意味があるのか…などなど、「くすぐったい」はまだ科学的に解明されていないことだらけ!
そんな「くすぐったさ」には
- Knismesis 虫が這うような、掻きたくなるような軽いくすぐったさ
- Gargalesis 身悶えしたり、笑って息ができなくなるような強いくすぐったさ
の大きく分けて2種類あるといいます。
そしてくすぐったさを感じやすい場所には
- 首
- 脇の下
- 肋骨
- 太ももの内側など
が挙げられます。
一部の科学者は、くすぐったさを感じやすい場所が外からの攻撃に脆弱な場所であることから、「『くすぐったい』は自己防衛のために発達したのではないか」と考えているのだとか。「擽る」のメカニズム、なかなか興味深いですね。
参考文献
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