
二度目の子宮筋腫。もう子宮を取ったほうがいいのでしょうか。手術のリスクは?【宋美玄×アルテイシア】12
更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。
ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。
そこで今回オトナサローネでは、産婦人科医の宋美玄先生と作家のアルテイシアさんをお招きし、読者50名の皆様と一緒に「おシモ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。
1時間半の取材を13本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。読者からの質問タイムが続きます!
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2回目の子宮筋腫。もう子宮を取ってしまうか…
Q:現在43歳で、11センチの漿膜下筋腫があり、下腹が出ています。34歳で13センチの子宮筋腫を取ったことがあり、もう子宮を取ってしまおうかと思っています。
宋先生:筋腫の出どころを全部なくしたほうが、トラブルは少なくなると思います。子宮を取るときに尿管などを損傷するリスクは無くはないですが「子宮をなくしたせいでこんなに悪いことが…」みたいなことは、ないと思います。
尿管は蛇行しているものですが、慣れた医師がやれば損傷はめったにないです。しかし、内膜症で癒着していて見えにくいというケースもあります。
自慰行為が骨盤底筋に与える影響は?
Q:25歳です。腹圧をかけないほうがいいということは、お腹に力の入る自慰行為は控えたらいいということでしょうか?
宋先生:自慰行為でオーガズムに達すると骨盤底筋が収縮するので、自慰行為は積極的にしたほうがいいです。腹圧がかかるような、丸まった姿勢などを避けて行ってください。
生理中の尿もれのようなもの。これは一体…?
Q:生理中に尿もれしてしまいます。生理用品が尿でびしょ濡れになって困っています。
宋先生:生理中だけ骨盤まわりが感覚が鈍くなる人はいるかもしれませんが、生理中にだけ尿もれするというのはあまりないと思います。
尿かどうか見分けるには、タンポンを入れてみましょう。液体が膣から出ている場合は、タンポンが濡れます。それ以外から出ている場合は、タンポンが濡れません。
生理の出血が多いため膣の中で固まって、糊状の部分と液状の部分に分かれて、漿液(黄色い液)だけが出てきているケースもあります。以上は想像ですので、状況次第で病院にかかることをおすすめします。
▶▶次のページ「『技術のあるお医者さん』って、どう見極めればいいのでしょうか?」に続きます
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■アルテイシアさんの作品は!
『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』650円(10%税込)/幻冬舎
『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』781円(10%税込)/幻冬舎
『田嶋先生に人生救われた私がフェミニズムを語っていいですか!?』1650円(10%税込)/KADOKAWA
■宗美玄先生のクリニックは!
丸の内の森レディースクリニック
東京都千代田区丸の内1・5・1 新丸の内ビルディング9F
(文/星雅代)
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