#131 彼からの「返信がなくて」わかったこと【40代編集長の婚活記】
目覚めてすぐにスマホを見る
連休明けの火曜日の朝。アラームが鳴って目が覚めた。
結局、昨日の夜はジェントルさんから何の連絡もなかった。
目覚めてすぐにスマホをチェックした。「寝ている間にメッセージが来てたり⁉」という淡い期待を胸にいだきながら……。
パッと見で新しいメッセージは届いていない。念のためアプリを立ち上げてみた。既読かどうかをチェックするために。
目に入ってきた文字は「既読」だった。つまり、私のメッセージは読んでいるということ。しかし、返信はまだない。ということは、端的にいって「既読スルー」状態ということだ。
ジェントルさん、既読スルー
時刻は朝の6時半過ぎ。ジェントルさんが私のメッセージを読んだのは深夜なのか、早朝なのかはわからない。朝はわりと早く起床しているほうだと言っていたけれど…。
アサミ「既読スルー、か」
朝っぱらからひとりごとが漏れてしまった。
ジェントルさんは私のメッセージを読んだけれど、すぐ返信しようとは思わなかったということよね。私に対して好意があるとしたら、わりとすぐに返信するだろう。だけどない。
つまり、私に対してあまりっ……てことよね。そうだよね。やっぱり最後の態度に対してガッカリというか、失望したんだろうなぁ。そりゃそうだよなぁ。
はぁ……。自然とため息が出た。
昨日の夜は、朝までに返信があることを期待していた。心のどこかでうぬぼれていた。けれど、既読スルーという現実。
このまま終わっちゃうのかな
仕方がないよね。悪いのは私だ。
ディナーの誘いを断ってそそくさと走って帰る女なんて「もういいや」って愛想が尽きるに決まっている。自分が逆の立場だったらそう思うもの。
思いだせば婚活アプリで知り合ったメガネさんのとき。映画を観たあと、ディナーの時間なのに解散となったことがあった。そのとき私は「え、マジで⁉」と思ったし、正直ちょっと彼にガッカリした。
っていうことを経験しながら、なんで自分がそれをやっちゃうかな。恋愛の学習がまったくできていない。
昼になっても、夕方になっても、ジェントルさんからの返信は届かなかった。既読スルーのまま、ジェントルさんと終わってしまうのだろうか。
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