「胃の不調」だと思ったら原因は心臓!? 覚えておきたい、腹痛に隠れた「大病のサイン」
「なんとなく胃が重い」「食欲がない」……。飲み過ぎの翌日や便秘気味なとき、もしくは運動不足の日々が続くと、このように感じることが多いですよね。しかし、「よくある」と片付けてしまいがちなくらいの不快感や胸の違和感が、大きな病気の前触れかもしれません。病気を見過ごして後悔しないように、受診の目安について医師の横倉先生に教えてもらいました。
胃の調子が悪い原因、心臓かもしれません

イラスト/Lely
胃もたれやみぞおちの痛みや吐き気を感じたとき、その原因は胃炎やストレスだと思う人が多いですよね。実際、そうした不調の原因の大半は胃の不調です。しかし、心臓の血管が狭くなったり詰まったりすると、胸の痛みの他に胃のあたりの痛みや吐き気、冷や汗や息苦しさといった不調があらわれる恐れがあります。
「いつもと違う」「安静にしても治まらない」などの症状は、病気のサインかもしれません。見逃さないよう、事前に知っておきましょう。
胃の症状があらわれる意外な病気

Photo:photo AC
初期症状として胃の症状があらわれる意外な病気を3つ紹介します。もしものときは、我慢せずに病院を受診してくださいね。
狭心症
狭心症は心臓の血管が一時的に狭くなり、心臓の筋肉の酸素が不足する状態です。胸の圧迫感や締め付け感といった症状の他、胃もたれや胸やけのような不快感、吐き気を感じることがあります。
階段や坂道を上っているときや、早足で歩いているとき、寒い場所に出たときに症状があらわれることが多く、数分~10分程度で治まる場合もあります。しかし、症状を繰り返す場合は循環器内科を受診しましょう。また、症状が治まらずに冷や汗や息切れなどの症状もあらわれた場合は、救急窓口の受診も選択肢に入れてください。
心筋梗塞
心筋梗塞は心臓の血管が詰まり、心臓の筋肉が壊死を始めている状態です。強い胸痛だけではなく、みぞおちの強い痛みや嘔吐、冷や汗といった症状があらわれます。げっぷで一時的に楽になるため、消化不良と誤解する人も少なくはありません。
狭心症との違いは、動いたときだけに限らず、安静時や就寝中にも症状があらわれること。また、安静にしても回復しないことも少なくはありません。強い痛みの他、冷や汗や息苦しさ、左肩の痛みがある場合は、早急に救急外来を受診してください。
大動脈解離
大動脈解離は、からだの中心を走る太い血管の内側が裂ける病気です。胸や背中の激痛が典型的な症状ですが、みぞおちの痛みや腹痛、腹部の強い違和感が前触れもなく突然あらわれます。
突然の激しい胸の痛みや腹痛、冷や汗や麻痺、息苦しさがあれば迷わず救急車を呼んでください。時間の経過に伴い死亡率が高まる、緊急性の高い病気です。
本記事では、胃痛症状が出ることがある心臓病についてお伝えしました。
▶▶「異常なし」でも続く胃の不快感。医師が教える、身に付けたい習慣とは?
では、病気ではなかった場合の、長引く胃痛の対処法について、医師の視点から解説します。
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