#134 婚活の分かれ道は「3回目デート」で決まる?【40代編集長の婚活記】
美術館でもエスコ―トしてくれる
アートを鑑賞しながら歩いているときも、ジェントルさんは紳士だった。ちょっと人が多かったりすると、私を歩きやすいほうへとエスコートしてくれた。後ろから人がワッと来たときは、触れないながらも手を私の背中のほうへまわして守ってくれた。
女性扱いをしてもらっている。
物心ついたころから人をリードしたり、まとめたりすることが多かった人間としては、やさしくリードしてもらうことがうれしくてたまらない(強引なリードは苦手だけど)。
女性として扱われなくて全然平気、むしろ甘えないし男女平等、ハイ上等! と思って生きてきたけれど、女性が女性として扱われることのよろこびを46歳にして初めて知った気がする。
よろこぶ彼を見て、確信したこと
美術館を出たジェントルさんは、うれしそうににっこりと微笑んでいた。
ジェントル「大満足です。彼のアート作品を日本でこんなにたくさん観られるなんて思わなかったです」
アサミ「ホントですか? よかったです」
彼のやさしい笑顔にキュンとした。そして、私もうれしくなった。自分の提案したことで相手がよろこんでくれるって、すごくいいな。
国立新美術館をあとにして
このあとは、お茶かな。どこに行こうかな……。頭の中で次のプランを考えていた。
ジェントル「アサミさん、美術館はお好きなんですか?」
アサミ「はい。くわしくはないですけど観るのは好きです。学生の頃、美術館でアルバイトしていたこともあります」
ジェントル「そうなんですか。どちらの美術館で?」
アサミ「上野の国立西洋美術館です。大きな企画展のときだけですけれど。チケットボックスでの販売員や、展示室の監視員のアルバイトをしてました」
ジェントル「昔からアートはお好きなんですね。じゃ、もう1カ所行きませんか?」
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