1年で100万貯金できるヒトたちは「自分の○○」を例外なく知ってた!

3・貯蓄にまわせるお金はいくら?

最後の質問は、これから新たに貯蓄をしていこうと思うなら、毎月いくら貯蓄にませるのか、というものです。2万円未満なら、まとめて貯蓄をしていくといいでしょう。そして、2万円以上なら、ひとつの金融商品ではなく、分散することをオススメします。

 

○予算が守れて、貯蓄額を把握している人

毎月しっかりした家計が実現できていそうですね。貯蓄の王道は先取り貯蓄ですが、毎月の貯蓄も難なくこなしているのではないでしょうか。そんな人には、貯蓄から一歩すすめて、投資にもチャレンジしてもらいたいと思います。

 

証券会社で扱うつみたてNISA(=ニーサ、少額投資非課税制度)なら、年間の投資額40万円までなら利益に税金がかかりません。月々2万円未満でも複数の投資先を選ぶことができるので、投資初心者にもオススメです。2万円以上の予算があるなら、つみたてNISAに加えて、株主優待をねらった株式投資も面白いのでは。経済ニュースがグッと身近になりそうですね。

 

○予算が守れて、貯蓄額を把握していない人

予算を守ることはできても、貯蓄額を把握していないのは、どうしても目先のことばかりが気にになってしまうからではないでしょうか。

そんな人にオススメなのは、長期の運用ができるiDeCo(=イデコ、個人型確定拠出年金)です。

 

iDeCoは老後資金をおトクに準備できる制度です。掛金は全額所得控除が受けらるなど、税金の優遇があります。また、60歳までは引出しができないのも、確実に資産形成ができるという意味ではメリットになります。

 

月々2万円未満でも複数の運用先を選べますが、金融機関によって取扱い商品のラインナップが異なりますので注意しましょう。2万円以上であれば、iDeCoとは別口で投資信託を選んでもいいですね。積み立て型にすることで、着実に資産形成ができます。

 

○予算は守れないが、貯蓄額を把握している人

貯蓄額を把握しているセンスがあるなら、その気になれば予算を守ることもできそうです。そこをあえてしないのであれば、予算を守れなくてもあまり困らないのかもしれません。お金のことを大きくとらえるセンスを生かして、長期の資産運用を考えてみてもいいのでは。

 

毎月の予算がなかなか守れない状況で選ぶなら、安心で手軽な国債がオススメです。国債は、国が発行している元本保証の債券です。1万円から購入ができるのも手軽です。銀行や証券会社で取扱いがあり、運用期間は3年、5年、10年から選べますが、1年以上経過したら途中換金も可能です。期間によって利率が変わるので、月々2万円以上を使えるなら分けて購入するのもいいでしょう。

 

○予算は守れなくて、貯蓄額を把握していない人

手元のお金の管理に不安があり、貯蓄額もよくわからないのでは、将来が心配にならないでしょうか。それでも今まで何とかなっていたのは、安定した収入があったからではないでしょうか。しかし、人生は長く老後は確実にやってきます。

 

まずは、貯蓄の王道、先取り貯蓄から始めましょう。毎月の収入から生活費を使い、余ったお金を貯蓄に回そうと思ってもなかなか難しいもの。手元にお金があればどうしても使ってしまいます。収入があったらすぐに、生活費用の口座に必要最低限の残高だけ残して、貯蓄用口座に移します。貯蓄用口座は、普段は使わず貯蓄のためだけに使うようにしましょう。

 

そして、残ったお金で、生活費をやりくりします。貯蓄用口座に入金するタイミングで通帳記入もすることで、貯蓄残高の把握もしっかりできるようになるでしょう。月々2万円未満でも、確実に貯めていくことが大切です。

 

オトナサローネ世代では、貯蓄の経験を積んでしっかり貯めている人もいる一方で、なかなか貯蓄ができずにいる人もいます。

誰にでも訪れる老後のためにも、安心できる資金を準備したいですね。

 

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

 

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