「牛乳は太る」は間違いだった?更年期女性こそ上手に取り入れるべき納得の理由とは【専門家が解説】

乳糖不耐症は40代以降になる人も?飲み方にはコツがあります

 

――牛乳を飲むとお腹が緩くなってしまう人は牛乳を飲まないほうにしているかと思います。

 

乳糖不耐症ですね。牛乳に含まれる糖は単糖類の「ブドウ糖(グルコース)」と「ガラクトース」が1つずつ結合した二糖類「乳糖(ラクトース)です。単糖類はそのまま小腸に吸収されますが、二糖類は一度消化酵素(ラクターゼ)によって分解されて吸収する必要があります。このラクターゼが不足して小腸で十分に消化・吸収されないとお腹が緩くなって下痢症状が起きてしまいます。

 

このラクターゼの分泌量はミルクや母乳をしっかり消化できる生まれたばかりの赤ちゃんのときがピーク。その後、ラクターゼを体内で作る働きは1歳を過ぎて20歳くらいまで徐々に低下します。そして加齢とともにラクターゼ活性は低下する人が多く、特に更年期は女性ホルモンの影響で腸の動きが乱れることから乳糖不耐症になる人が増えていくと言われています。

 

――若いときは牛乳をゴクゴク飲めていたのに、40代以降になって飲めなくなる女性も多いんですね。乳糖不耐症の人でも美味しく牛乳を飲むコツはありますか?

 

乳糖不耐症は病気ではなく体質なので、治すのではなく慣れることが大事です。まずは温めて飲むと胃腸への刺激が少なく飲みやすくなります。またおにぎりやパンなど食事と一緒に飲むと牛乳が胃の中に長くとどまりやすくなるので、小腸への吸収が緩やかになって症状が出にくくなります。そして牛乳を噛んで飲むと、唾液と混ざって胃や腸で消化しやすくなります。

 

さらに50mlなど少量から飲んでみるのもおすすめです。そこでお腹の調子を確認して問題なければ翌日に80ml、100mlと少しずつ量を増やしてみてください。乳酸菌は乳糖を分解する酵素「β-ガラクトシダーゼ」を作り出します。チーズやヨーグルトは発酵の過程ですでに乳糖を分解しているため、牛乳と一緒に食べるとお腹のぐるぐるや下痢を緩和する効果が期待できます。

 

▶更年期女性の目安摂取量は

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