朝の1杯が「熱中症予防」に!?寝る前なら睡眠の質も高める「ほぼ完全栄養食」の飲み物とは?【管理栄養士が教える】

水分とタンパク質を同時に補給できる牛乳。血液中の水分を保持

 

――牛乳が熱中症予防に効くのはなぜでしょうか。

 

夏は熱中症予防のために「こまめな水分補給」が大切と言われますが、実は見落とされがちなのがタンパク質をしっかり摂ること。そこで注目したいのが牛乳のタンパク質です。タンパク質から作られるアルブミンという成分には、血液中に水分を保持する働きがあります。アルブミンが不足すると血液の量が減り、脱水や熱中症のリスクが高まります。牛乳は良質なタンパク質を豊富に含み、アルブミンの材料になる食品の一つ。十分なタンパク質を摂ることでアルブミンの維持に役立ち、血液中の水分を保ちやすくなるため、脱水予防につながります。

 

一方、血液の量が減ると発汗による体温調節がうまく働かなくなり、体温が異常に上昇して熱中症を引き起こす恐れがあります。熱中症は重症化すると命に関わることも。そのため熱中症対策では水分補給だけでなく、血液中の水分を保つために、アルブミンの材料となるタンパク質を十分に摂ることも重要です。牛乳は水分とタンパク質を同時に補給できるため、熱中症対策に役立つ飲み物の一つです。

 

――熱中症対策として牛乳を飲むベストタイミングはいつでしょうか?

 

運動後と朝食ですね。汗をかいた後や運動後に牛乳を飲むと、アルブミンの材料となるタンパク質を補給できます。さらにナトリウムやカリウムなどの電解質も含まれているため、水分補給をサポート。また牛乳のタンパク質は運動後の筋肉回復にも効果的です。就寝中にも汗をかいているので朝食に牛乳を飲むことで水分とタンパク質、汗で失われたミネラルを同時に補給でき、日中の暑さに備えることができるでしょう。

 

ただ誤解してほしくないのが熱中症になってからの牛乳は避けてください。牛乳はタンパク質や脂質を含むため、熱中症の応急処置として必要な水分や電解質を速やかに補給する飲み物には適していません。熱中症予防に牛乳、熱中症の症状が出たら経口補水液や医療機関の受診だと思ってください。

 

▶麺に丼もの、糖質に偏りな夏こそ牛乳!

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